父が他界した際、私たちはサンレー中央紫雲閣に葬儀をお願いしました。
急な別れに動揺しながらも、母が加入していた互助会やこれまでの利用経験、そして自宅からの距離といった要素から、ごく自然にサンレーさんにお願いすることになりました。
当初は父の死を受け入れることすら難しく、事前の相談や準備もできないままその時を迎えましたが、深夜の連絡にもすぐ対応してくださり、私たちの不安をひとつずつ丁寧に取り除いてくれたのがサンレー中央紫雲閣のスタッフの皆さんでした。
ここでは、父の死後から告別式、火葬、そして納骨までの一連の流れと、サンレーさんの対応について、実際に体験したことをもとにご紹介します。同じように突然の喪失に直面し、不安を抱える方の参考になればと思います。
体験談
サンレー中央紫雲閣を選んだ経緯
父が亡くなった時にサンレー中央紫雲閣を利用させてもらいました。
父は闘病しておりもう長くはないだろうと医師からお話があった時に、看護師さんからも葬儀屋さんについてもある程度検討しておくようアドバイスをいただきました。
母がサンレーさんの互助会に入っており、これまで親戚の葬儀の際にも中央紫雲閣を利用したことがあり、また自宅からの距離を考えて、サンレーさん以外に選択肢はありませんでした。
ただ、父の死が近いということを受け入れることができず事前相談などはできませんでした。
葬儀屋さんの手配
いざ父が亡くなった時にまずやることが、父を自宅に連れて帰るために葬儀屋さんを手配する事でした。
夜遅い時間の突然の連絡でしたが、電話で会員である旨を伝え、名前を伝えたらすぐに対応してくれて、1~2時間ほどで病院まで車を手配してくれました。
沖縄独特のしきたりごとを把握されていて、きちんと魂まで連れて帰れるようにと供養してくれ、葬儀屋さんがここまでしてくれるんだと思ったことを覚えています。
おかげで無事に父を自宅に連れて帰ることができました。
葬儀屋さんとの打合せ
自宅に戻ったのは深夜0時を過ぎていましたが、その時間からすぐ打合せをしました。
火葬~告別式のプランまで、この日でおおまかな事を決めました。
火葬については、火葬場もサンレーさんが予約をしてくれました。
ただ火葬場も予約が先まで埋まっており、翌日の予約更新の時間を待ってサンレーさんが予約を確認してくれる事になりました。
火葬する際に死亡届を役所へ提出して火葬許可証を役所に発行してもらう必要があるそうですが、打合せの際に死亡届の記入方法も教えてくれその場で一緒に記入しました。記入した死亡届はサンレーさんが役所に提出して火葬許可書の受け取りまでやってくれました。
次に告別式について打合せしました。
父の希望は家族葬でしたが、家族としては仕事を定年まで勤めあげ、交友関係も広かった父のためには親戚・友人みんなで送り出してあげたいという思いがあり、故人の意向を尊重すべきか家族の思いを通すべきか、打合せはスムーズに行きませんでした。
父の意向を尊重して家族葬にして、新聞のお悔み情報で亡くなった事を知らせる。という方法にしようとなりましたが、それでは葬儀に行っていいのか混乱してしまうので、家族葬にするならお悔み広告は出さない。知らせたいのであれば、普通の葬儀にした方が良いとアドバイスをいただき、通常の葬儀にすることに決まりました。
いくつかプランがあり、このプランにはこのオプションが付いていて、追加する場合は追加料金いくらで、と。ドライアイス等の細々したものだったと記憶していますが、必要なもの不要なものを判断してどのプランにするかを選ぶのですが、最終的には希望の祭壇の大きさを中心にプランを決めました。
大まかなプランを決めた後には、棺、骨壺等の細かいことまでその日で決めなくてはいけませんでした。選ぶものによっては追加料金が発生するものもありましたが、母が互助会に入っており、会員は追加料金無しで選べるものの幅が広くなり少しでも良いものを準備してあげられたと思います。
経験が無く無知な私たちの意見と故人の意向をまとめてくれ、2時間近い深夜の打合せでしたが担当者さんは最後まで付き合ってくれました。
お通夜
当初、お通夜は自宅で、告別式は紫雲閣で行う予定でしたので、翌日からサンレーの方が入れ替わり立ち代わり自宅に来てくれ、父の化粧や祭壇の準備等をしてもらいました。
翌日には、告別式のスケジュール、初七日~100日までの法事のスケジュールを作成してくれ、告別式会場の地図もあわせて貼りだしてくれたので、弔問客に説明がしやすく助かりました。
家族で話を進めていくなかで、来客の駐車場の確保が問題になりました。
母は自宅から父を送り出したいと言っていましたが、自宅では来客時の駐車場の確保がむずかしいという話になり、最終的には紫雲閣のお部屋をお借りして父を安置してもらうことにしました。
翌日から安置室を利用できるよう手配してもらい、自宅から紫雲閣へ父を運ぶ車も手配していただきました。安置室は綺麗な部屋で、椅子・テーブルもあり、故人、家族が過ごすには十分な広さで、お通夜で来客があっても十分対応できました。
ただ、朝昼晩の故人の食事の準備が難しく、料理を作ってお供えしたいけど、自宅では無いためそれはなかなか難しく、幸い父は外食が好きでしたので父が好きだったものをテイクアウトしてお供えしたり、合間に自宅に戻って簡単に父の分だけ食事の準備をして持って行ったりと、3食の食事の用意には少し苦労しました。
告別式までに決めなければいけないことはまだまだあり、新聞のお悔み情報、遺影写真、香典返し、火葬場での待機中に出す弁当の注文等、細々した打合せをお通夜の合間に行いました。業者さんは全て紫雲閣さんが手配してくれ、来客があり外出がむずかしいなか、安置室で全て打合せができたので助かりました。
決まるまでに1番時間がかかったのが遺影写真でした。
父らしい表情の写真、あまり小さいものは画質が荒くなるため使用できず、告別式の前日にやっと決まりました。何気なく撮った普段着の写真でしたが、業者さんがきれいに加工してくださり、スーツ姿の良い写真に仕上げていただき、とても満足でした。
香典返しにしても弁当の注文にしても数の検討が難しく、香典返しは注文数に+100は当日の急な手配も可能とのことでしたが、それ以上は添状の印刷の関係で対応ができない。品物は返品可能でも、香典返しの添状は印刷してしまうと返品ができないためおおよその数を決めておかないといけませんでした。
おおよその数を伝えていましたが、告別式前日の夜に足りないよりはやはり増やしたほうが良いのではないかという事になり、夜遅くに追加で注文する事になりましたが、急な数量の変更にも対応していただけました。
香典返しについては当初の数では足りなかったので、追加で注文しておいてよかったと思いました。
告別式
父は告別式のあとに火葬でしたので、告別式当日、安置室で身内一人一人父とお別れをする時間もありました。
白装束も一つ一つ意味を説明しながら棺に入れるのを手伝っていただき、事前におみやげを準備しておくようにお話がありましたので、準備してきたお土産をみんなで父の棺にいれました。
祭壇はきれいなお花で飾られていて、会場はとても立派でした。
告別式の間も会場の方が弔問客の人数を確認して焼香を増やしていただき無事に時間内に終えることができました。
告別式の前後は、家族としては父とのお別れでいっぱいいっぱいで、受付や香典返しをお渡しするのを手伝ってもらう親戚に十分な説明をする余裕もありませんでしたが、気付けば滞りなく終え、後から思えば会場の方が流れを説明してくれたのだろうと思いました。
また、会場横に待合室も準備していただき、小さな子たちは式のあいだ待合室で待機できたので助かりました。
火葬
告別式後は慌ただしく火葬場へ移動しなければいけませんでしたが、事前に霊柩車に乗る人を決めておくように話がありましたのでスムーズに移動できました。
また、移動中は位牌、遺影写真を持っておかなければならない。霊柩車は火葬場までなので、霊柩車に乗る人は帰りの車の確保まで必要と、細かいことまで気にかけてくれ事前に検討する時間があったので戸惑うことはなくスムーズに移動できました。
火葬場の予約の関係で告別式の会場から少し遠い場所まで移動しなくてはならず、到着は予定時間ギリギリで、火葬場では慌ただしく進められていきました。
帰宅
火葬~収骨まで滞りなく終え、無事に自宅に戻りました。
告別式の会場で、自宅に持ち帰りたい供花をあらかじめ確認してくれ、自宅に戻る時には指定した供花は自宅に届けられていました。
私たちが自宅に戻る頃に担当者の方が自宅まで来てくれ、最終的な報告と挨拶をしてくださりました。
滞りなく納骨まで終えることができ、無事に故人を見送ることができたと思います。
事前の打合せも無いなかで、こちらが戸惑うことなく進めてくれ、急な変更や要望にも対応いただけたのは経験豊富なサンレーさんだからだと思いました。
葬儀を終えて
今回、事前相談等なしで急に葬儀の依頼をすることになりました。
葬儀会社を利用する方のほとんどが同じように急な葬儀の依頼になるかと思います。
人の死は日にちも時間も事前に分からず突然で、また落ち込んで悲しむ間もなく短期間で葬儀を執り行わなければならず、なかなかの重労働でした。
そんな中、葬儀の知識がある人に即座に対応いただけたのはとても心強かったです。
やるべき事はほぼ葬儀会社が教えてくれ、やるべき事の細かい決定事項を決めていくだけで、葬儀会社の方に先導されて物事が進められていきました。
正直、不満がなかったわけではありません。
父が亡くなった翌日から慌ただしく準備が進められ、葬儀会社の方が入れ替わり立ち代わり自宅に来ていましたが、担当者が誰なのか分からない状況でした。
疑問に感じたことを自宅に来て作業している方に聞いても担当では無いので分からない。担当者に伝えます。で、その後の回答が無かったり、毎回準備に来る方が違うので、既に準備されている物をまた持ってきたりと、全体的な情報共有が出来ていないように感じることがありました。
ただ、それも終わってみたら仕方のないことだと思いました。
結婚式等は長い時間をかけて何度も打合せを重ねて進めていくなかで、葬儀は急に短期間で打合せをして葬儀を執り行わなければならないので、そのハードさを考えたら仕方の無いこと、というより許容できる範囲かなと思います。
そんな不満もあるなかで、最終的にはサンレーさんにお願いしてよかったと思っています。
深夜の急な依頼にも対応していただけ、細部にまで気を配ってくれ、経験豊富だからこその気配りが感じられました。