「くらしの友新横浜総合斎場」で家族葬を行った方の実体験をご紹介します。
葬儀は突然訪れることが多く、限られた時間の中で最適な斎場や葬儀社を選ばなければなりません。実際に葬儀を執り行ったご遺族の声から、斎場の設備やスタッフの対応、葬儀全体の流れなどを詳しく知ることができます。これから葬儀を検討される方にとって、有益な判断材料となれば幸いです。
体験談
父が亡くなったのは、夏の終わりのことでした。暑さが少し和らぎ始めた夕暮れ時、突然の入院からわずか3日後の別れでした。私たち家族は心の準備はおろか、何一つ段取りを考えていなかったため、ただ茫然としていました。母はショックで言葉を失い、私も涙が止まらず、現実を受け止める余裕などとてもなかったと思います。
病院側からは提携している葬儀社のパンフレットを手渡されましたが、その場で即決できるような状態ではありませんでした。そんな時、ふと思い出したのが、数年前に叔父の葬儀で利用された「くらしの友新横浜総合斎場」のことでした。親戚から「とても落ち着いた場所で、対応が丁寧だった」と聞いていたのを覚えていたのです。
その夜、自宅に戻ってから意を決して電話をかけました。正直、夜間に連絡しても大丈夫なのかと不安もありましたが、コールセンターの方がすぐに出てくださり、第一声からとても穏やかで丁寧な対応をしてくれたことに、まず驚きと安心を覚えました。こちらが慌てていても、決して急かすことなく、「大丈夫ですから、順を追って一緒に進めていきましょう」と優しく言ってくださり、その一言で少しだけ心が落ち着きました。
「ご遺体の搬送からお打ち合わせ、式場の確保まで、すべてこちらでお手伝い可能です」と言っていただき、私たちのように初めて葬儀を主催する遺族にとっては、その一括したサポート体制が何より心強く感じました。通話の途中では、必要な書類や段取りについても丁寧に説明してくれ、「今後どうすればいいか」という不安を一つひとつ解消していってくれるような印象でした。
その時点で、「ここにお願いしよう」と家族の中で自然と意見が一致し、私たちはすぐに新横浜の斎場での葬儀の準備をお願いすることに決めました。葬儀は決して慣れるものではなく、人生に何度も経験することではありません。だからこそ、最初の連絡からここまで丁寧に寄り添ってもらえることは、思っていた以上に大きな安心感を与えてくれたのです。
斎場に到着してまず感じたのは、施設の新しさと徹底した清潔感でした。新横浜という交通の便が良い立地にも関わらず、周囲の喧騒を感じさせない静けさがあり、まるでホテルのような落ち着いた空間が広がっていました。建物の外観はモダンでありながら重厚感があり、館内に一歩足を踏み入れると、白を基調とした内装に温かみのある照明が灯り、気持ちが少し落ち着いたのを覚えています。
打ち合わせは、完全な個室で行われました。スタッフの方が案内してくれた部屋は、外からの音も届かず、ゆったりとしたソファと木目調のテーブルが置かれた静かな空間で、心の整理をしながら話ができる環境が整っていました。担当の方は終始穏やかで、こちらの話を最後まで遮らずに聞いてくれました。
「家族だけで静かに見送りたい」と私たちが伝えると、無理に豪華なプランを勧めることもなく、「では、○○プランの内容を少し調整して、○○を省くことで費用も抑えられますよ」と具体的に選択肢を提示してくれました。こちらの経済的な事情にも配慮してくれたのがありがたかったです。
通夜の前日、故人が生前好きだった曲を会場で流すことができないかと尋ねると、すぐにスタッフが確認を取ってくださり、「ポータブルのプレーヤーをお持ちいただければ問題ありません」と丁寧に案内してくれました。音響の設定についても快く対応してくださり、小さな願いも軽んじず真摯に向き合ってくれたことが、家族にとっては非常にありがたく感じました。
通夜当日と葬儀の日の進行も非常にスムーズで、司会を務めてくださった方の落ち着いた声と丁寧な言葉遣いに、私たちは何度も助けられました。予期せぬハプニングもなく、時間通りに進行してくれたことも、精神的な負担を減らしてくれる要素の一つだったと思います。
式場は家族葬にはちょうど良い規模感で、座席の配置もゆったりしていて、圧迫感がありませんでした。高齢の親族も多かったため、動線がシンプルでトイレの場所が近いことも助かりました。控室も広く、明るく清潔な印象で、休憩時間にはお茶や軽食が用意されており、親族同士が静かに語り合えるひとときになりました。久しぶりに会う親戚も多く、喪失の悲しみのなかに、どこか穏やかな空気も感じられたのは、きっとこの環境が整っていたおかげだと思います。
葬儀後の会食も、同じ施設内にある専用の会食室で行われました。そのため、葬儀が終わってから移動の必要がなく、特に足の悪い祖母や、遠方から来ていた高齢の親族にとっては非常に助かる導線でした。エレベーターも完備されており、スタッフの方が随時案内してくださったため、迷うことも疲れることもなく、安心して次の流れに身を任せることができました。
会食室は控えめな照明と落ち着いた色調の内装で、ちょうど気持ちが少し落ち着き始めたタイミングと相まって、家族や親族が自然と故人を偲びながら語り合える、柔らかな空気が流れていました。正直なところ、私は「会食」という言葉にあまり良いイメージを持っていなかったのですが、実際にはまったく違いました。決して形式的ではなく、ほどよい距離感で心が休まるような、温かな時間だったのです。
そして驚いたのが、料理の内容です。和洋折衷の構成で、どの世代にも配慮されたメニューになっていました。刺身や煮物などの和食に加え、ローストビーフやグラタンといった洋風の一皿もあり、量も味も申し分ありませんでした。特に祖父が「この茶碗蒸し、こんなに美味しいの久しぶりに食べたよ」と言っていたのが印象的でしたし、普段食の細い叔母が「つい箸が進んじゃって」と笑いながら話していたのを見て、私たちも少し救われたような気がしました。
その時、ふと叔母が「こんなに落ち着いて送れるなんて思っていなかった」とぽつりと口にしました。葬儀というのはただでさえ気持ちが張り詰め、慌ただしくなるものですが、今回の葬儀では全体の流れがとても自然で、どの瞬間も故人に向き合う時間として成立していたように感じます。まるで斎場の空気がそうさせてくれているような、そんな不思議な感覚がありました。
葬儀が終わった後も、担当の方は変わらず丁寧な姿勢で私たちに接してくれました。香典返しのタイミングや品物選び、49日法要の段取りについてもわかりやすく説明してくれて、初めてのことだらけで不安の多い私たちには本当にありがたい存在でした。「葬儀が終わったら一区切り」と思っていた私にとって、「これからの供養の形」にまで寄り添ってくれる姿勢には、少なからず驚きと感謝の気持ちがありました。
特に印象に残っているのは、四十九日について相談した際、「こうしなければいけないという形はありません。ご家族の想いを一番大切にされるのが一番です」と言ってくださったことです。マニュアル的に進めるのではなく、私たち一人ひとりの想いに寄り添い、柔軟に選択肢を提示してくれるこの姿勢が、他にはない安心感を与えてくれました。
振り返ってみても、あの数日間は悲しみの中にありながらも、常に穏やかで、心を寄せる時間がしっかりと確保されていたように思います。喪主としてバタバタと動き回るばかりで、ゆっくりと父と向き合う余裕はないかもしれないと心配していましたが、くらしの友新横浜総合斎場の丁寧な進行とサポートのおかげで、私たちは父にしっかりと「ありがとう」と伝える時間を持つことができました。
「あの斎場にして良かった」と、心からそう思える葬儀となりました。そしてそれは、場所の綺麗さや設備の充実だけではなく、そこにいる“人”の心遣いや姿勢によるものだと、今あらためて感じています。
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