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公益社会館たまプラーザの家族葬の口コミ

公益社会館たまプラーザで家族葬を行ったご遺族の体験談をご紹介します。

会場の雰囲気やスタッフの対応、家族葬の進め方、そして葬儀を通じて感じた想いまで。
これから葬儀を考える方にとって、きっと参考になる内容です。

>公益社の口コミ

体験談

母が息を引き取ったのは、あいにくの雨模様の日だったことを克明に覚えています。医師からの連絡が入って病院に駆けつけ、母の静かな呼吸がもう戻らないと知った瞬間、頭の中が真っ白になってしまったのもよく覚えています。父も私も、あまりに突然のことにどうするべきか分からず、しばらくは呆然としていました。けれど現実的には手続きを整え、葬儀の手配をしなくてはなりません。心の準備が追いつかないまま、お世話になった病院から紹介を受けたり、自分たちでも情報を集めたりしていく中で「公益社会館たまプラーザ」という葬儀会館を見つけました。横浜市青葉区のたまプラーザ駅から徒歩5分程度とのことで、立地的にも集まりやすそうだし、施設が緑に囲まれた静かな環境にあると聞き、母を送り出す場所としては良いかもしれないと思ったのが最初の印象です。

実際に問い合わせをしてみると、スタッフの方がとても丁寧に案内してくださり、「小規模な家族葬から一般葬まで幅広く対応できる」との説明を受けました。母は高齢だったので、いざ葬儀となるとご近所や遠方の親戚にどれほど来ていただけるか分かりません。それでも、できれば母の生前の知人や昔からお世話になった友人たちにも来ていただいて、最後のお別れをしてもらいたいという思いがありました。相談の中で、「この会館であれば規模に応じて式場を使い分けられますよ」と教えていただき、だいぶ気持ちが楽になりました。施設見学をしてみると、バリアフリーで館内移動が少なく済む構造になっている点も魅力的でした。足の悪い伯母や高齢の親戚が多かったので、移動が負担にならない設計は本当に助かると感じたのを覚えています。

式場には大小二つのスペースがあり、家族だけの小さなお別れから、参列者が多いスタイルまでカバーできるようでした。内装は白や黒、木目が基調で落ち着いた雰囲気なのですが、そこに生花を飾ると華やかさも程よく加わって、厳かだけれども寂しすぎない空間になるという印象でした。母は生花が好きで、庭いじりが趣味だったこともあり、「花に囲まれて見送りたい」という私や父の思いとも合致しました。天井が高く開放感があるので、コロナ禍の時期に求められるソーシャルディスタンスにもきちんと配慮できそうでした。

また、親族控室が式場と同じフロアにあり、宿泊設備や浴室が揃っている点も心強かったです。遠方から来る従兄弟たちの中にはホテルを手配しにくい人もいましたし、母をひとりで夜に残してしまうのも忍びない気持ちがありました。「故人と一緒に過ごせる個室霊安室があり、深夜でも面会可能」との説明を受けたとき、父が涙ぐんで「今夜は私がそばで寝ていいんだね」と、ほっとした表情を浮かべたのを思い出します。

そうした施設面の充実ぶりに安心し、私たちは公益社会館たまプラーザを利用することを決めました。いよいよ具体的なプランをどうするかという段階になり、担当の方に「家族葬にするか、通夜を省略した一日葬にするか悩んでいます」と正直に相談してみました。母の交友関係はそれなりにあったものの、年齢を重ねていたので来られる方が少ないかもしれない、という心配もあったのです。すると担当の方が、「最近は一日葬も増えていますが、前夜から故人とゆっくり過ごすのは遺族にとって大切な時間です」と穏やかな口調でおっしゃってくださいました。やはり父が母としっかりお別れの時間を過ごせるように、通夜と告別式の二日間を行う通常のスタイルを選ぶことに決めました。

結果的には親しい親族と友人を合わせて20名ほどの家族葬という形になり、費用としてはだいたい80万円ほどが基本プランとオプションを含めた合計でした。基本料金には祭壇、司会進行、役所手続きの代行、火葬場での案内などが含まれ、式場使用料や棺、遺影写真、ドライアイスなどは変動費用として別途計上されます。見積書がしっかり細分化されていて、「ここはプランに含まれる」「ここはオプションです」と明確に示されていたので不安は少なかったですね。別途かかるのは飲食接待やお寺へのお布施、火葬料、そして会葬者への返礼品など。こうした実費部分を合算すると、最終的には120万円ちょっとになりましたが、大きく想定を超えることはなく「この人数規模なら相場範囲ですね」と担当の方もおっしゃっていました。

通夜式の当日、私たちは夕方17時ごろに会館に入り、祭壇まわりの最終調整をしました。棺の中には生前好きだった白いカーネーションと菊の花を家族みんなで手向けて、母の遺影も大きくて優しい笑顔のものを用意できました。開式は18時でしたが、17時半から受付を始めると、平日にもかかわらず母の友人が仕事を早めに上がって駆けつけてくださるなど、予想以上に人が集まってくれました。人数が増えてもスタッフの皆さんが的確に誘導してくださり、焼香の順番や動線もしっかりサポートしてくれたおかげで、とてもスムーズに進行していきました。

僧侶の読経が響く中、母の顔を思い浮かべていると、私も父もこらえきれず涙が溢れました。スタッフの方がさりげなくハンカチを手渡ししてくれたり、「喪主挨拶のタイミングはこちらですから、落ち着いてお話しくださいね」と声をかけてくれたりするので、悲しみと緊張で揺れる私たちには大変心強かったです。喪主として短い挨拶をしたとき、言葉が詰まって沈黙してしまった瞬間もありましたが、温かい眼差しで見守ってくださる方々の気持ちが伝わってきて、改めて母が多くの方に愛されていたことを実感しました。

通夜式が終わると、会館内の会席室で通夜振る舞いを行いました。折詰の和食やお寿司などを用意していただき、母を偲びながら親族同士で思い出話をしたり、遠慮がちに杯を酌み交わしたり――決して華やかではないけれど、故人を身近に感じる時間になったと思います。夕食代わりに残ってくれた方々は10名ほどで、料理も温かくて美味しく、大人数でワイワイというよりは静かに語り合うような席でした。ここでの費用が一人5,000円程度でしたが、「料理の質も良いし、ちょうどよい量だった」と好評でした。

夜は私と父、そして遠方から来た伯母たちが親族控室に泊まりました。母が安置されている個室には24時間出入りできたので、夜中にふっと「顔を見たい」と思ったときは扉を開けて母と静かに語りかけることもできました。通夜の晩に故人のそばで過ごせるのは、想像以上に心が落ち着くものですね。父は何度も眠りながら「大丈夫か?」と母に話しかけていました。私もその光景を見ていると涙が出てしまうのですが、それでも安心して夜を過ごせたことは本当に有難かったです。

翌朝の告別式は10時から始まりました。通夜に来られなかった近所の方々も少し駆けつけてくださり、僧侶のお経、弔電の披露、友人代表のスピーチなどが厳粛に進みます。母の高校時代からの親友が「明るくて世話好きだった○○さん」と母を語るときには、私もぐっと胸を締めつけられて声が出なくなるほどでした。スタッフの方は私のそばに寄り添って支え、必要があれば耳打ちで段取りを知らせてくれたりと、常に目配りしてくださったのが本当にありがたかったです。

出棺の直前には、全員で棺に花を入れました。母の好きだった色とりどりの花でいっぱいの棺をそっと閉じるとき、「ありがとう」「さようなら」が一度に押し寄せてきて、抑えていた涙が止まらなくなりました。それでも男性親族で棺を運び出し、参列者の皆様から合掌で見送られると、霊柩車が静かに会館を後にしました。玄関先で手を合わせて見送る瞬間は、悲しみが頂点に達すると同時に「母をちゃんと送り出せた」という一抹の安堵もあった気がします。

火葬は横浜市北部斎場で行われ、マイクロバスで皆一緒に移動しました。父も私も目に涙を浮かべながらの道中でしたが、同行してくれた葬儀社のスタッフが「何かご不安なことはありませんか?」と気遣って声をかけてくださるので、車内が張り詰めた空気にはならずに済みました。火葬場では係員が炉前に棺を安置し、僧侶がお経をあげてくださいます。その後、私が火葬炉のスイッチを押す場面があったのですが、「押してしまったら母は本当に戻ってこないんだ」という実感がこみ上げて、手が震えたのを覚えています。火葬が終わるまでの約1時間、控室で親族みんなと静かに過ごしてから収骨を行い、骨壺におさまった母を抱きしめると、もう言葉にならない思いが込み上げました。

会館に戻ったのはお昼過ぎで、そのまま初七日法要を繰り上げて行い、最後に親族だけで精進落としの食事会を開きました。通夜振る舞いと同じ仕出し屋さんのお弁当でしたが、昼食向けに少し品数を絞った和食膳でした。伯母や従兄弟たちは「これで母さんの送る式も一段落だね」「思い出話しながらこうやって集まれるのも彼女のおかげだね」と言い合って、皆穏やかな表情に戻っていました。「寂しいけれど、ちゃんと見送れて良かった」と誰もがしみじみ口にしていたのが印象的です。

後日、香典返しや法要の流れなどは担当の方に詳しく案内してもらい、市役所関係の手続きを代行してもらえたのも助かりました。自宅に後飾り用の祭壇を設置していただき、母の位牌と遺影を置いてお参りできる環境を整えてくれたのも本当にありがたいです。葬儀は決してやり直しができない一度きりのセレモニーだけに、納得がいく形で母を見送れたことに感謝しかありません。母が好きだった花や家族との思い出にあふれ、駅からも近い便利な場所で、多くの人に「ありがとう」と言ってもらえるような葬儀になったと思います。

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