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セレモ稲毛駅ホールの家族葬の口コミ

千葉市稲毛区にあるセレモ稲毛駅前ホールで、家族葬を行った方の体験を紹介します。

アクセスの良さ、設備の快適さ、スタッフの対応力に至るまで、葬儀の最初から最後までの流れを丁寧に記録した内容です。

ご遺族がどのようにして故人らしい葬儀を実現したのか、葬儀場選びに迷う方にとって参考になる具体的な気づきが詰まっています。

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体験談

葬儀が決まった日:突然の別れと最初の選択

2023年10月12日、母が長い闘病生活の末に亡くなりました。享年78歳。膵臓がんと診断されてから2年間、母は懸命に病気と向き合ってきましたが、病院のベッドで静かに息を引き取った瞬間、私は現実を受け止めきれませんでした。看護師さんから「お母様がお亡くなりになりました」と告げられたとき、涙も出ず、ただ茫然と立ち尽くしていました。頭の中が混乱する中、病院から葬儀社のパンフレットを渡され、その中に「セレモ稲毛駅前ホール」の名前を見つけました。

私たち家族は千葉市稲毛区に住んでいて、JR稲毛駅から徒歩3分という近さは本当に魅力的でした。車を持たない叔母や、足腰が弱い高齢の親戚もいたので、アクセスの良さが大きな決め手になりました。病院の待合室で、震える手で電話をかけたのを覚えています。電話に出たスタッフは落ち着いた声で、「大変なときにお疲れでしょうが、こちらでできることはすべてお手伝いします」と言ってくれました。その一言に少し肩の力が抜け、気持ちが落ち着いた気がしました。

その日の夕方、16時頃にホールに見学に行きました。建物はモダンで、白とグレーを基調にした外観が清潔感を漂わせていました。ロビーに入ると、大きな窓から夕陽が差し込み、どこか温かい雰囲気がありました。スタッフに案内され、プラン60(66万円)の家族葬を提案されました。内容は、棺、骨壺、花祭壇、式場使用料、スタッフの手配などが含まれており、家族10~15人程度で見送るのにちょうどいい規模感でした。母が花好きだったこともあり、花祭壇が標準で付いている点に心が動きました。見積書を見ながら説明を受けましたが、基本プラン内で十分だと感じ、その場で契約を決めました。ただ、母らしいお葬式にしたかったので、ユリの花を追加でお願いしたところ、その分がオプション料金として加算されると丁寧に説明されました。見積書に反映された金額を確認し、納得して進めました。

葬儀前日:打ち合わせと準備の時間

翌日10月13日、午前10時からホールで打ち合わせが始まりました。建物の中は明るく、ロビーの大きな窓から見える街並みが、疲れた心を少し和らげてくれました。スタッフは穏やかで丁寧に話を聞いてくれ、まずはプラン内容の確認からスタート。棺や祭壇のデザイン、遺影の準備など、一つひとつ丁寧に説明してくれました。私は母が好きだったユリの花を祭壇に追加でお願いし、その費用が見積書に追加されるのを確認しました。少し予算が上がりましたが、母の思い出を形にできるならと満足のいく選択でした。

打ち合わせは会議室のような部屋で行われ、壁に貼られた葬儀の流れの図を見ながら進めました。母が毎朝庭で花に水をやっていた話をすると、「そのエピソードを祭壇に反映できますよ」と提案され、なんだか母が近くにいるような気持ちになりました。スタッフが「何かお母様らしいものをお預かりしましょうか」と聞いてくれたので、母が使っていた小さな花柄のハンカチを渡しました。後でそれが祭壇の脇にさりげなく置かれていたのを見て、胸が熱くなりました。

控室も見せてもらいましたが、給茶機があって無料でお茶やコーヒーが飲めるのが地味にありがたかったです。打ち合わせで疲れていたので、温かい緑茶を手に持つだけでホッとしました。控室にはソファやテーブルがあり、泊まりも可能とのこと。ただ、ソファのクッションが少し硬めで、長時間座ると腰が疲れそうだなと感じました。座面がもう少し柔らかければ、長く過ごすのも楽だったかもしれません。駐車場は150台分あると聞いていましたが、建物下のスペースは狭く感じました。ミニバンを停めたとき、車高が高いせいか擦りそうで少し緊張しました。でも、スタッフが駐車場まで案内してくれたので、スムーズに停められました。この日は準備に追われながらも、母との最後の時間を丁寧に過ごしたいという思いが強くなりました。

通夜当日:母との最後の夜

10月14日、通夜は18時から始まりました。式場は20人くらいが入れる広さで、私たちは家族と親戚合わせて15人くらいだったので、窮屈すぎず広すぎない、ちょうどいい空間でした。祭壇は白と淡いピンクの花で飾られ、追加でお願いしたユリが中央にあって、母の優しい人柄にぴったりの雰囲気でした。ただ、祭壇の後ろに飾られた遺影が少し暗く見えたのが気になり、「もう少し明るくできませんか?」とお願いしました。すると、すぐに照明を調整してくれて、母の笑顔がくっきり浮かび上がったのを見て安心しました。細かい希望にも快く対応してくれる姿勢が本当にありがたかったです。

式場の音響設備が良く、母が好きだったクラシック音楽を流すことができました。私はバッハの「G線上のアリア」を選びました。静かな旋律が部屋に響き、母が庭で花に水をやる姿や、家族で過ごした穏やかな時間が次々によみがえりました。スタッフがCDの準備やタイミングを調整してくれたので、何も心配せずに母との時間に集中できました。控室には床暖房があって、10月の少し肌寒い夜でも暖かく過ごせました。泊まる親戚のために、テレビ付きの浴室やシャワーも用意されていて、「こんな設備があるなんて驚きだよ」と喜んでいました。私は泊まりませんでしたが、控室のソファに座ったとき、やっぱり硬さが気になりました。クッションを持参すれば良かったなと後で思いました。でも、故人と最後の夜を過ごすには十分すぎる環境で、家族みんなが「ここを選んで良かった」と感じていました。

通夜の後、お清めとして軽い食事が振る舞われました。おにぎりとお茶が中心だったんですが、おにぎりの海苔がパリッとしていて、疲れた体にちょうどいい塩気が染みました。ただ、テーブルが少し狭くて、お盆とお茶を置くと窮屈に感じました。もう少しゆとりがあれば、もっとゆっくり食べられたかなと思います。食事をしながら、親戚たちと母の思い出話を少しずつ語り合い、少しだけ気持ちが軽くなった瞬間もありました。

告別式と火葬:最後の別れ

10月15日、告別式は朝9時から始まりました。式場の空調が少し強めに効いていて、乾燥が気になりました。喉が弱い人は水やマスクを持参すると良いかもしれません。それでも、音響の良さは告別式でも活きました。母が好きだったショパンの「ノクターン」を流してもらいました。静かなピアノの音が部屋を包み、母と過ごした時間が走馬灯のようによみがえり、涙が止まりませんでした。スタッフが音楽のタイミングを見計らって切り替えてくれたので、進行がとてもスムーズでした。

祭壇には、前日に話した母のエピソードを反映してか、小さな花の飾りと母のハンカチがさりげなく置かれていました。スタッフの心遣いを感じ、胸が熱くなりました。告別式の後、棺に花を入れる時間があって、私は母が好きだったユリを手に持ってそっと置きました。棺の蓋が閉まる瞬間、ようやく現実が胸に刺さり、声を上げて泣いてしまいました。隣にいた叔母が私の肩をそっと叩いてくれて、その温もりが救いでした。

11時頃に出棺し、セレモの車で千葉市斎場まで移動しました。スタッフが先導してくれて、道中も迷わず安心してついていけました。火葬場では待ち時間にお茶菓子が出され、あんころもちが地味に美味しくて、疲れた体に染みました。骨上げの後、ホールに戻って初七日まで済ませました。プラン60だと初七日も含まれるので、慌ただしくならず本当に助かりました。初七日の読経中、ふと窓の外を見ると、稲毛の街並みが静かに広がっていて、母がこの街で生きてきた時間を思い出しながら手を合わせました。

葬儀を終えての感想:全体の印象と細かい部分

セレモ稲毛駅前ホールでの家族葬を終えて、全体を通して感じたのは、家族だけで静かに見送りたい人にぴったりの場所だということです。スタッフの細やかな気遣いが心に残りました。例えば、母の好きだった和菓子をそっと祭壇に置いてくれたり、遺族が疲れないように椅子の配置を提案してくれたり。私しか気づかなかったようなことだと思いますが、トイレの芳香剤がほのかにラベンダーの香りだったのが、妙に落ち着いたんですよね。普段は気にしないような細かいことが、葬儀の緊張感の中で癒しになりました。また、式場のカーテンが淡いベージュで、光が柔らかく反射する様子が、どこか穏やかな気持ちにさせてくれました。

66万円でこれだけの内容なら納得感がありました。花祭壇の美しさや控室の快適さ、スタッフの対応を考えれば、コストパフォーマンスは高いと思います。見積書を確認しながら進めましたが、基本プランにオプションを少し加えた程度で想定内に収まりました。ただ、オプションを追加するとすぐ予算が上がるので、事前に何が必要か家族で話し合っておくのが大事だと感じました。あと、空調が強めで喉が乾きやすかったので、次に利用するなら加湿器があると嬉しいなと個人的には思いました。

セレモ稲毛駅前ホールを検討する人へのアドバイス

セレモ稲毛駅前ホールでの家族葬を検討しているなら、アクセスの良さと設備の充実が大きな強みです。プラン60は必要なものが揃っていて、花祭壇で華やかさも出せるので、家族だけで穏やかに見送りたい人に最適だと思います。スタッフは親身になってくれるので、細かい希望があれば遠慮せず早めに伝えると、柔軟に対応してくれます。私の場合、母との最後の時間をゆっくり過ごせたのは、このホールのおかげだと思っています。

具体的なアドバイスとしては、駐車場の狭さが気になる人は早めに到着して場所を確保すると良いかもしれません。控室で過ごす時間が長いなら、クッションやブランケットを持参すると快適さがアップすると思います。そして何より、大切な人との別れを自分たちらしく迎えられるよう、スタッフとしっかりコミュニケーションを取ってください。私にとって、このホールは母との最後の思い出を優しく包んでくれた場所になりました。母が好きだった花の香りに囲まれながら見送れたことが、今でも心の支えです。

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