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東京博善・堀ノ内斎場を利用した家族葬の口コミ

東京・杉並区にある東京博善の堀ノ内斎場で家族葬を行った一人の遺族による体験を紹介します。

葬儀の準備から式の進行、火葬、拾骨、食事会まで一つひとつをどのように乗り越えたのか。都内屈指の設備と落ち着いた空間を持つ堀ノ内斎場をどう利用したのかを知ることができます。

混雑時の対応や費用感、スタッフの所作や心配りなど、葬儀を検討する方にとって具体的な参考になる内容です。

>東京博善の口コミ

葬儀社の決定まで

夏の暑い盛りの日の事でした。末期癌で入院していた母が明け方に急変し、突然亡くなりました。翌々日には退院の打ち合わせをするために病院に行く予定にしていたのに、本当に急なことでした。父は高齢なため一人で葬儀を執り行うことは難しく、長男の兄は家族旅行で遠方にいる最中のことだったので、次男の私がほとんどの葬儀の手配をすることになりました。

葬儀会社は、病院に紹介された会社を利用することになり、遺体とともに病院から葬儀会社へ移動しました。右も左も分からないまま、遅れて到着した父と一緒に葬儀会社さんの話を聞くこととなりました。葬儀に出席した事はあっても、執り行う側は初めての経験だったので、最初にパンフレットを見たときには、思っていた以上の金額だったので驚きました。最近の葬儀は安くなったと聞いていたのですが、やはりそれなりの金額はするのだなと思いました。

しかし、病院からの紹介で利用している葬儀社さんなので、保存用のドライアイス無償のサービスや、会場費の割引などがあり、他に葬儀社の当てが有る訳でもないので、できる限り安いプランでお願いし利用することになりました。それでも、花の色を故人の好きだった“紫”に変更するなど、多少のランクアップはしました。葬儀の知識などほとんどなく、急なことだったので、ほとんど葬儀社さんにお任せの状態で決めていきました。

葬儀自体は高円寺駅から徒歩5分の「平安祭典高円寺会館」で執り行うことになり、火葬場は新高円寺にある「堀ノ内斎場」を利用することになりました。しかし、斎場の予約がいっぱいで、すぐに火葬を執り行うことができず、斎場の火葬可能な日に合わせて3日後に葬儀を執り行うことになりました。

早朝に病院に駆けつけてから、移動し葬儀社さんとの打ち合わせが終了するまでで、昼過ぎになっていました。打ち合わせが終わり帰る頃には、疲れがドッと出て、その日の晩は、多くの親族に電話で連絡を取ったことしか覚えていません。

葬儀の一日

葬儀は「堀之内斎場」の予約可能時間に合わせ、午前中から執り行うこととなりました。親族だけを呼んでの家族葬でした。10時に集合でしたが、葬儀を行った「平安祭典高円寺会館」は、高円寺駅から徒歩5分の1本道で、みんな迷うことなく集まることができました。

11時からの告別式では、お焼香を行い、副葬品を入れるなどして故人とのお別れを行い、釘打ちなどを滞りなく済ませ、12時頃には出棺の運びとなりました。

親族とともにマイクロバスに乗り、15分ほどの移動で「堀ノ内斎場」に到着しました。斎場はかなり混み合っており、大型のバスが何台も止まっている状態でした。それでも、入り口近くで降りることができたので、それほど歩くことなく建物の中に入ることができました。90歳を越える故人の兄がおり、移動できるか心配していたのですが、車椅子を借りることができ、問題なく移動することができました。

火葬場は1階にあり、我々が到着した5分後には、故人が運び込まれ、すぐに火葬を取り行う運びとなりました。最後のお焼香を行い火葬が開始されて、我々は休憩室へ移動することとなりました。

休憩室は2階の奥のほうにある部屋で、移動にはかなり距離があり、親族が長い列になって歩いて行くことになりました。先頭は誘導のスタッフについていけば問題なく到着できましたが、小さい子供などが迷子になりそうなほど広い館内だったので、おしゃべりをしながら歩いてくる伯母たちがはぐれてしまい、迎えに行って休憩室まで連れてくる必要がありました。

休憩室は30人ほどがちょうど入れるだけのスペースで、斜めになった不思議な作りの部屋でした。大きな窓があり、明るい日差しの入ってくる部屋でしたが、奥のほうの席に座ると、出てくるのが容易ではない形の造りになっていました。息子である私などは、すべての親族に挨拶に行かねばならなかったので、最初に奥の親族に挨拶した後、入り口付近に戻ってくるのが少し大変でした。

1時間弱の時間をそこで過ごし、拾骨のために火葬場へと戻りました。フロアが分かれていたので、車椅子のためエレベーターを使用しなければいけなかった伯父が少し遅れてしまいましたが、それを待って拾骨を執り行いました。すべての骨が骨壺に収まり、堀之内斎場を出発したのは午後1時半を過ぎていたと思います。

その後「平安祭典高円寺会館」に戻り食事会となったのですが、子供たちなどは昼食の時間が遅くなってしまったせいで、お腹を空かせて疲れきっていました。時間は遅くなってしまいましたが、食事の時間はたっぷりとれたので、親族一同でゆっくり過ごし、故人の昔の事などをたくさん話すことができました。食事会が終了したのは午後3時半ごろだったと思います。

親族の解散後、遺骨は車で来ていた兄が預かることとなり、私は父と兄と納骨の日取りを相談して、帰宅の途につきました。火葬が取り行える昼の時間に合わせて、昼食の時間は遅くなってしまいましたが、朝も早すぎず、帰りも遅くなりすぎず、私が初めて自身で執り仕切った葬儀は、何とか滞りなく終えることができました。

明るく開けた奇麗な斎場

「堀ノ内斎場」は都内にあるとは思えないほど、静かな空間に包まれた中の、とても広い施設でした

全面が大理石調で、床と壁が真っ白になっており、本当に広く感じました。我々が使用した時期は葬儀が重なっており、火葬場の空いている日に合わせて葬儀を執り行う必要があるほど、予定が埋まっていました。そのせいもあってか、火葬を行う特別室には、前の方々が出ていくと同時に入ることになり、私たちが出ると同時に、次の組が入ってくるような状態でした。

しかし、いくつかある火葬口が隣り合わないように配慮されており、拾骨などは、各組が少しずつずれて行えるように配慮されていました。別の組の声が全く聞こえないわけではありませんでしたが、気にならずに火葬を執り行える環境でした。

おもてなし

スタッフの方々はみんな、斎場にふさわしい落ち着いた雰囲気の人たちという印象でした。特に火葬を執行してくれた人は、若めの方でしたが落ち着いたとても良い方でした。拾骨の際には、火葬された骨の説明を丁寧に行っていただき、親族の小さな子供でも箸渡しができるように教えてくれました。何より、所作が美しかったのを覚えています。

しかし、その日斎場が混んでいたせいもあってか、火葬場から休憩室へ移動する際に案内してくれた方は、かなりの早足で、こちらも小走りで付いていかなければなりませんでした。私はよかったのですが、年配の参列者もいたので少し大変でした。

給仕の女性にコーヒーなどを頼みましたが、その方は少し雑な印象を受けました。相当混んでいる日だったので、なかなか注文が決まらなかったせいかもしれません。

そんな方も居ましたが、ほとんどの人がプロ意識を持った方々という印象でした。

アクセス

葬儀を高円寺駅から歩いて5分の場所で行ったので「堀ノ内斎場」までの移動はマイクロバスで行いました。斎場近くの道はかなり細く、車一台が何とか通れる道をすり抜けて入っていき到着しました。所要時間は高円寺から15分程だったと思います。それほど苦にならない程度の距離でした。

杉並区という都心の中にあるのに、すぐ近くに「新高円寺」という駅があるようで、途中で斎場から仕事に行かねばならない従兄弟がいましたが、都合が良かったようです。

費用

急逝に加えて、混んでいる時期ということもあり、多少高くても執り行わなければならない状況でした。なので、多少割高になっているのかもしれません。

葬儀すべてでかかった費用は120万円ほどで、そのうち堀之内斎場への支払いは50万円ほどでした。火葬場にもランクがあるようでしたが、空きのある「特別室」を利用する以外に選択肢はありませんでした。しかし、その分落ち着いて拾骨を行うことができたと思います。

主な費用の内訳は、火葬料金が11万円、式場使用料が12万5千円、休憩室の使用料が3万5千円、会場費17万円などがかかりました。会場費は本来24万円のところが、病院からの紹介ということで、7万円割り引かれていたようです。また、細かいところでは、骨壺代が1万5千円、マイクロバスの利用料が3万8千円、火葬施行担当者費用2万円などがありました。

火葬中の休憩室利用では、接待費として500円が人数分かかりました。また、それとは別に、コーヒー・紅茶などはその場で支払いが必要でした。各テーブルに配られた菓子も軽食代としてその場で支払いました。

その他、決まりとして「霊柩車運転手」さんと「マイクロバス運転手」さんに、それぞれ3千円の現金を用意して、心付けを渡す必要がありました。普段そういったものを渡す機会がなかったので、かなりタイミングに気を遣いました。

堀ノ内斎場を利用してみて

「堀ノ内斎場」の率直な印象としては、とにかく“綺麗な施設”でした。

東京都内であることを忘れるほどの静かな空間にある斎場です。施設には清潔感があり、スタッフの方々もそこにふさわしい人々でした。杉並区の真ん中にあるだけあって、混み合っていて予約が取りづらいという問題はありますが、アクセスの良さなどから考えるとかなり利用しやすいのではないでしょうか。

価格に関しては、地方などに比べれば「高額なのかも」と思ってしまいますが、今回の場合は他に選択肢もない状況だったので、致し方ないのかなと思います。多少の骨壺の展示などがありましたが、過度なセールスのようなものはなく、わずらわしく感じることはなく、無事に葬儀を終えることができました。

きっと、多くの葬儀は突然その日が訪れて、執り行うことになると思います。限られた選択肢の中で選ぶのであれば、充分に故人を見送るのにふさわしい場所だと思います。なかなかそういった機会があるものではありませんが、同じエリアで葬儀を執り行うことになった場合は、迷わず依頼することになると思います。

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