ライフケア津田沼で家族葬を行ったご遺族の体験談をご紹介します。
斎場の雰囲気、スタッフの対応、費用の明瞭さ、そして当日の式の様子まで、ご遺族の視点で丁寧に綴られています。
母の旅立ちと葬儀社選び
母が他界したのは、季節の変わり目で肌寒くなり始めた10月上旬のことでした。覚悟はしていたとはいえ、いざその時が来ると気が動転してしまい、まず何をすればいいのか分かりませんでした。とりあえず病院の看護師さんに相談し、いくつかの葬儀社を紹介してもらいました。
深夜のライフケア津田沼の対応
その中で私たちが選んだのが「ライフケア津田沼」でした。理由は、自宅から近く、またアクセスもよく、過去に知人が利用して良かったという話を聞いていたからです。夜中の1時過ぎに電話をかけたにもかかわらず、電話口の対応はとても落ち着いていて、こちらの動揺をそっと受け止めるような丁寧な口調にまず安心しました。やはり、第一声の印象というのはとても大きいと感じました。
遺体搬送と安置
1時間ほどでスタッフの方が病院までお迎えに来てくださり、母の遺体を丁寧に搬送してくださいました。移動中も私たち家族に何度も気を配り、無理に話しかけることなく、しかし必要なことはしっかり伝えてくれるという、絶妙な距離感のある対応でした。そのまま安置先まで移動し、ごく簡単に今後の流れを説明してもらい、その晩はゆっくりと休むことができました。
家族葬の希望と見積もり
翌朝、斎場にて正式な打ち合わせを行いました。私たちは「家族葬」で見送りたいという希望を持っていたため、その旨を伝えると、担当の方はすぐに理解してくださり、無理のない予算と構成でプランを提案してくれました。人数は20名程度、宗教形式は仏式、なるべく落ち着いた雰囲気でというこちらの要望に対し、過去の事例なども交えて具体的な提案をしてくれたのがとても頼もしかったです。
式場と祭壇
私たちが選んだのは基本プランで、白を基調とした祭壇、遺影、位牌、式場使用料、進行サポートなどが含まれていました。そこに、母の好きだった花を飾る供花、香典返しの返礼品、通夜振る舞いとして簡単なお弁当を追加しました。結果として、総額は約50万円程度。費用についても最初にしっかり説明があり、後から「これは別料金です」と言われるようなことが一切なかったのは好印象でした。
通夜
通夜当日は、夕方17時から開始。家族と親戚を中心とした20名ほどが集まりました。ライフケア津田沼の式場は貸切型で、他の葬儀と時間が重ならないようになっているため、静かに過ごせる空間でした。これはとてもありがたかったです。葬儀に参列する側も、どこか遠慮しながらという気持ちがある中で、他のご遺族に気を使わずに済むというのは、精神的にも大きな支えになりました。
式場内はとても清潔で、照明も温かみがあり、音響も控えめ。まさに「静かにしめやかに見送る」という言葉がぴったりの空間でした。祭壇には、事前にお願いしていた母の好きなカーネーションや小菊が美しく飾られており、その姿を見た瞬間、涙が溢れました。「ちゃんと見送れる」と思える空間だったことが、遺族としては本当に救いになりました。
受付や会計の担当の方も非常に丁寧で、「香典を受け取った後の対応はこれで良いですか?」など細かなところまで確認を取ってくださったのがありがたかったです。香典返しの品も、こちらの予算に合わせていくつか選択肢を出してくれ、無理に高額なものを勧められることもなく、信頼感がありました。
告別式
翌朝の告別式は10時からスタートしました。式の進行役の方は、事前にお伝えしていた母の性格や趣味、家族との思い出を、式の中で自然に紹介してくださいました。形式ばっただけの言葉ではなく、母という一人の人間の人生にちゃんと寄り添おうとしてくれる姿勢が伝わってきて、とても感動しました。親戚たちも「いい式だった」と口々に言ってくれたのが印象的でした。
式の最中、焼香の順番や立ち位置などで私たちが戸惑う場面が何度かあったのですが、スタッフの方がさりげなく手振りで教えてくださり、大きな混乱もなく進めることができました。そういった細かい気配りの積み重ねが、全体の満足感につながっているのだと思います。また、座っている人が咳き込んだ時にはさっと水を持ってきてくれたり、高齢の親戚の椅子の位置を直してくれたりと、本当にきめ細やかな対応でした。
火葬
告別式終了後は、ライフケア津田沼が手配してくれた車で「馬込斎場」へと向かいました。車で20分ほどの距離で、家族全員が同じ車に乗れたことも安心感がありました。火葬の間、控室でお茶と軽食が用意されていて、ここでも落ち着いて過ごすことができました。火葬後の収骨の際も、手順を一つ一つ説明していただき、焦ることなくゆっくりと母との最後の時間を過ごすことができました。
控室ではスタッフの方が話し相手にもなってくださり、何気ない会話を交わすうちに少しずつ気持ちが和らいでいくのを感じました。思えば、母が亡くなってからの数日間は気が張り詰めていたので、この控室での時間は初めてゆっくりと母との別れを実感できた瞬間でもありました。兄弟で母との思い出を話したり、昔の写真をスマホで見せ合ったりと、静かに過ごせる時間があったことで、感情を整理する余裕も生まれました。
葬儀後のサポート
その後、自宅へ戻り、納骨や四十九日の法要の準備を進めていくことになるのですが、ライフケア津田沼からは「ご不安なことがあれば、いつでもお電話ください」と言っていただき、実際に数日後に香典返しの追加注文について相談した際も、変わらず親身に対応していただきました。
対応への感謝
葬儀が終わって数週間たっても、ふとしたときに思い出すのは、母の笑顔と、それを包み込むように飾られた花々の美しさです。あのときの空間、流れる音楽、スタッフの所作すべてが今も心に残っています。悲しみの中でも、人の優しさや丁寧な時間の積み重ねが、こんなにも人を癒すものなのかと、初めて実感しました。
また、スタッフの方々が一貫してマニュアル通りではなく、私たち家族の様子を見ながらその場その場で柔軟に対応してくれたことが、葬儀という非日常の中でとても心強かったです。たとえば、母の遺影を置く位置を少し変えたいと申し出たときも、「もちろんです。ご家族の感じる“ちょうどいい場所”に合わせましょう」と、快く動いてくれました。その一言がどれだけ安心感を与えてくれたか、今でも忘れられません。
こうした細やかな気遣いや、思いやりに満ちた対応が随所にあったからこそ、私は「この式を、母に贈れて本当によかった」と心から思うことができたのだと思います。形式や進行に流されることなく、“人と人との別れ”を丁寧に大切にしてくれる。その姿勢に、深い信頼を抱くことができました。
葬儀後、親戚から「今まで参列した中で一番温かい式だった」と言ってもらえたのがとても嬉しかったです。悲しみの場でありながら、どこか和やかで、心に残る時間だったと言ってもらえたことは、母を見送る私たちにとって何よりの慰めとなりました。何気ない一言かもしれませんが、その言葉があったからこそ「これでよかったんだ」と、自信を持って母を見送ることができたように思います。
ライフケア津田沼は、葬儀場としての機能だけでなく、気持ちに寄り添う人の温かさに満ちた場所だと感じました。もし今後、知人や親戚が葬儀を検討していると言ったら、迷わず「一度ここに相談してみたら」と勧めると思います。
母の死は大きな喪失でしたが、その別れの場をこんなにも丁寧に整えてくれたことが、残された私たちにとっての心の支えになっています。これからも、その記憶はずっと私の中に残り続けると思います。そして、こうした温かな時間をつくってくださったスタッフの皆様には、感謝してもしきれません。