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久留米草苑の家族葬の口コミ

久留米市にある「久留米草苑」で家族葬を行ったご遺族の体験を紹介します。
斎場の雰囲気、スタッフの対応、葬儀の進行、そしてどれだけ気持ちに寄り添ってくれるか。実際に葬儀を経験したからこそ語れる具体的な内容が詰まっています。
形式ではなく、想いを大切にした葬儀を望む方にとって、判断の助けとなるはずです。

>草苑の口コミ

体験談

祖母の死去

祖母が旅立ったのは、11月下旬の、空気がひんやりと澄んでいた朝のことでした。
入院してから3か月、病状が安定していたように見えた矢先の容態急変。
病院からの連絡を受けたとき、私は一瞬、時間が止まったような感覚に陥りました。

祖母は私にとって特別な存在でした。
子どものころは両親が共働きだったため、私は毎日のように祖母の家で過ごしていました。
料理の手伝いをしたり、庭で虫を探したり、編み物を教わったり。思い出を挙げればきりがありません。

そんな祖母がいなくなる日が、本当に来るなんて。
頭ではわかっていたのに、心はまるでついていけず、祖母の亡骸を前にしても、どこか現実味がありませんでした。

「家族だけで静かに送ってほしい」
その言葉を思い出しました。

病室のベッドのそばで、母がぼそりとつぶやきました。
「お母さん、生前から“派手なことはせんでよか”って言いよったよね。ほんとに、家族だけで、静かに送ってあげたいね」

その一言で、私たちは自然と「家族葬で見送ろう」と決めました。
問題は、“どこで、誰にお願いするのか”。

葬儀社探し

こういうときに限って、何から手をつけていいか分からず、葬儀について知識もなく、焦るばかり。
スマホで「久留米 家族葬」と検索し、いくつかの葬儀社を見比べていきました。
その中で、一つだけ「目立たないけど、なぜか気になる場所」がありました。
それが久留米草苑です。

久留米草苑のホームページは、他の葬儀社と違って、どこか“静かな優しさ”がありました。
大きな文字で費用をアピールすることもなく、プラン一覧も見やすく、「ご家族の想いに寄り添います」という言葉が、やさしいフォントで書かれていました。

真夜中だったにも関わらず、思い切って電話してみました。
すると、夜間対応の男性スタッフがすぐに出てくださり、静かな口調で、ゆっくり、私の話を聞いてくれました。

久留米草苑との最初のやり取りは「まずは、落ち着いてください」でした。
その言葉に救われました。

「今は、心が落ち着かないかと思います。まずは、深呼吸されてください」
「おばあさまをどう送りたいか、ゆっくり考えていきましょう」

その言葉に、何かがほどけるように、涙があふれて止まりませんでした。

すぐに祖母の搬送の手配をしてくださり、翌朝には家族で草苑を訪れることに。
その時点で、私の中ではほとんど「ここにお願いしよう」と決まっていた気がします。
初めて草苑を訪れたときの印象は、「ここなら、祖母も落ち着いてくれる」。
そう思えた場所でした。

翌朝、家族4人で久留米草苑へ向かいました。
斎場は静かな住宅街の中にあり、道を一本入るだけで、まるで街の喧騒から切り離されたような空気。
玄関の前に立ったとき、不思議と“場の清らかさ”のようなものを感じました。

建物は白と木目を基調にしていて、斎場というよりは、旅館や小さな美術館のような雰囲気。
無機質な感じが一切なく、暖かみのある照明や柔らかな香りが出迎えてくれました。

受付で迎えてくれた女性スタッフがとても穏やかで、「ご足労いただきありがとうございます。まずは控室でゆっくりなさってくださいね」と言って、お茶を淹れてくださいました。
そのさりげない心遣いに、緊張していた母の表情も少し和らいだ気がしました。

打ち合わせでは、担当の女性が「形式にとらわれず、お祖母さまらしい葬儀を一緒に作っていきましょう」と言ってくださいました。
祖母のことをたくさん話しました。好きだった花、趣味、口癖、お気に入りの帽子のことまで。

「祖母らしさ」がにじむような花祭壇にしたいと伝えると、「ピンク系のカーネーションや淡い菊を入れて、春のような優しい雰囲気にしてみましょうか」と提案してくれました。

プランや費用の説明も非常に分かりやすく、必要以上に高額な提案をされることも一切なく、「安心して任せられる」と強く感じました。

通夜の日

祖母の笑顔と花に包まれて、通夜式の日、祖母の棺が草苑に運ばれ、私たちは家族控室で迎えました。
控室は、畳と洋室が一体となった広々としたスペースで、まるで親戚の家に来たかのように落ち着ける空間。
キッチンや布団も完備されており、「通夜の夜をここで過ごせるのは、本当にありがたい」と母がしみじみと言っていました。

祭壇には、希望通りのピンク色の花がふんだんに飾られていて、祖母の写真が笑顔でこちらを見つめていました。
私たち家族は思わず「おばあちゃん、似合ってるよ」と笑いながら声をかけていました。

通夜の読経が始まると、会場全体が静寂に包まれ、心が落ち着いていくのを感じました。
涙ももちろんありましたが、悲しみというより「感謝」の気持ちでいっぱいでした。

その夜は控室に泊まり、母と一緒に祖母の思い出話をしながら過ごしました。
漬物の味付け、味噌汁の具のバランス、夜中にこっそり食べていたおはぎの話まで。
「これが、本当の“お別れの時間”なんだな」と感じました。

告別式と出棺

急かされず、丁寧に「ありがとう」を伝える時間。

翌朝、控室の扉を開けると、スタッフの方が温かいお茶を用意してくれていて、母は思わず「ありがたいね」とつぶやいていました。
この細やかな気配りのひとつひとつが、草苑の印象をより深くしてくれました。

告別式では、祖母の好きだった演歌がBGMとして静かに流れ、祖母らしい雰囲気の中で最後の時間を過ごすことができました。

出棺前には、私たち家族一人。とりが、祖母に手紙や花、思い出の品を棺に入れる時間が設けられていました。
「時間です」などと急かされることもなく、しっかりと心の区切りがつけられるよう、スタッフの方がそっと見守ってくれていました。

玄関先で祖母を送り出すとき、スタッフ全員が深く頭を下げて見送ってくれました。
その姿に、家族全員が自然と頭を下げ、そして涙を流しました。

葬儀を終えて感じたこと

「ちゃんと送れた」そう思えることが、何より救いだっと思います。

久留米草苑での葬儀を終えて、心の中に残ったのは、静かな安堵感でした。
悲しみはもちろんあります。でも、「あの人らしく、ちゃんと送れた」という満足感が、私たち家族の心を確かに支えてくれました。

祖母が眠るように旅立ち、私たちが静かに想いを込めて見送る――
派手さはないけれど、草苑のスタッフの皆さんが支えてくれたからこそ、「本当の意味での家族葬」が実現できたのだと感じています。

これから葬儀を考えている方に、ひとつだけ伝えたいことがあります。
「場所をどう選ぶか」は、本当に大切です。費用や設備だけでなく、“人としての温かさ”を感じられるかどうか。
その点で、久留米草苑は間違いなく特別な場所だと、私は胸を張って言えます。

これから葬儀を検討する方へ私からのアドバイスです。

葬儀は、準備の時間が限られているうえに、心も不安定な状態で決めごとが多く、本当に大変です。だからこそ、「どこにお願いするか」はとても大切な判断になります。施設の綺麗さや費用だけでなく、スタッフの対応や、どれだけ気持ちに寄り添ってくれるかを重視して選んでほしいと思います。私たちは久留米草苑で、形式ではなく“想いを大切にしたお別れ”ができました。

葬儀は「終わり」ではなく、大切な人との“最期の時間”です。悔いのない選択ができるよう、事前に見学や相談をしておくことをおすすめします。

誰でもいつかは必ず訪れる家族との別れ。
それだけに故人を安らかに送っていくためには、葬儀選びはとても大切だと思うのです。

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