神戸市にある「平安祭典神戸会館」でお祖父様の家族葬を行った方の体験談です。
地元で評判のよい葬儀社を選び、祖父の意向を尊重して家族葬を選択。深夜の搬送から自宅での安置、通夜・葬儀、火葬、そして葬儀後の手続きサポートまで。その一つひとつの場面で、平安祭典のスタッフの細やかな心配りがご家族を支えました。
形式にとらわれず、祖父らしい「お別れのかたち」を実現できた時間。その体験を通じて感じた安心感と温かさを、ぜひご覧ください。
目次
体験談
祖父との別れが近づいていた日々
祖父が亡くなる数日前から、私たち家族は覚悟をしながらも、どこかで「まだ大丈夫だろう」と思っていました。体調が急激に悪化していったのは3月の初め。入院していた病院から「ご家族の方、そろそろご準備を。」と連絡が入ったとき、現実として受け入れるのに少し時間がかかりました。
父と母が中心となり、何かあったときのために事前に葬儀社を調べ始め、いくつかの候補を挙げていた中で、最終的に「平安祭典」さんにお願いすることに決めていました。
選んだ理由は、地元でも評判がよく、家も近いため。また、対応が丁寧たと聞いていたからです。
訃報と葬儀社への連絡
祖父が息を引き取ったのは、静かな雨の夜でした。家族みんなが見守る中、静かに、でもしっかりを生を終えていった祖父の顔は、どこか穏やかでした。
すぐに平安祭典さんの緊急連絡先に電話を掛けました。深夜にもかかわらず、電話の向こうの担当の方は、落ち着いた声で、「ご安心ください。すぐにお迎えに上がります」と言ってくれました。
30分ほどで葬儀社のスタッフの方が病院に到着し、丁寧なあいさつの後、祖父の体を静かに、まるで眠っている人を扱うかのように大切に搬送用の寝台車へ移してくれました。その姿勢に、家族全員が、「ここにお願いしてよかった」とすでに感じていました。
自宅安置、打ち合わせ
祖父は一晩、自宅で安置されました。平安祭典さんが用意してくれた安置用の布団や枕、お線香のセットなど、必要なものはすべて揃っており、こちらが何かを用意することはありませんでした。スタッフの方が手際よく準備を整えてくれ、安置中も静かで厳かな空気を保てるよう配慮されていたのが、印象的でした。
翌日には、担当者の方と打ち合わせを行いました。祖父の意思を尊重して「家族層」を選び、小ぢんまりとした空間で、親しい人たちだけで送る形に決定。祭壇や花の飾り、遺影の選定、式の流れ、必要な手配など、想像以上に決めることが多かったのですが、担当の方が一つ一つ丁寧に説明してくれ、全体の流れが明確に見えて安心できました。
お通夜の夜
通夜は自宅近くの平安祭典の式場で行いました。
家族葬とはいえ、会場はしっかりを整えられていて、祭壇の花も白を基調とした美しいもので、祖父の優しい人柄にぴったりでした。
参列者の私たち家族を含め、親しい親戚や祖父の古くからの友人、近所の方など、10名程度が参列してくれました。静かで落ち着いた雰囲気の中で、お坊さんに読経をしていただき、焼香の時間もゆっくりと取られていたのがありがたかったです。
また、式後の控室では、祖父との思い出を家族で語り合う時間もあり、涙もありましたが、それ以上に温かさを感じる時間でした。
スタッフの方が程よい距離感で気を配ってくれていたおかげで、形式ばらず自然体で過ごせたのが印象的でした。
葬儀・告別式
翌日の葬儀・告別式も、通夜と同じ式場で行いました。
朝早くから準備してくださったスタッフの方々が、細やかに段取りを確認してくれ、特に緊張していた母に「大丈夫ですよ、私たちがすべてサポートいたします。」と優しく声をかけてくれたのが心に残っています。
式では、祖父の人柄や人生を紹介する時間があり、ナレーション付きのスライド上映などもお願いしました。写真を見ながら、祖父の若い頃の話を思い出し、自然と笑顔と涙が混ざり合いました。
焼香やお別れの花入れの時間は、十分な時間がとられていて、慌ただしさは一切なく、祖父の顔を一人ずつしっかり見て「ありがとう」と伝えることができました。
火葬
告別式が終わると、祖父を火葬場へ搬送します。平安祭典さんの車両で移動し、火葬場ではまた別のスタッフが丁寧に対応してくださいました。
火葬が始まるまでの時間も、控室で落ち着いて過ごせるように案内され、お茶や、おしぼりなどのサービスもありました。
祖父の棺が炉へ入っていくとき、私たちは涙が止まりませんでしたが、同時に、「よく頑張ったね、空の上からずっと見守っていてね」と思いを伝え感謝に満ちた気持にもなれました。
収骨の時間も、家族一人一人がゆっくりと骨を拾い上げることができ、焦らされることもなく、しっかりと祖父を見送るがことができたのが、ありがたかったです。
アフターケア
火葬が終わり自宅へ戻った後、すぐに四十九日法要や香典返し、各種手続きについての説明がありました。
平安祭典の担当の方が用意してくださったチェックリストはとても分かりやすく、役所への手続き、年金や保険のことなど、何から手を付ければいいのかわからない中で、具体的な道しるべとなってくれました。
仏壇や位牌。納骨のタイミングなどについても相談に乗ってくださり、「こういうことって、どこまで自分たちで決めなあかんのかな?」という疑問にも的確に答えてもらえたのが助かりました。
何より、葬儀が終わった後も、「困ったことがあれば、いつでもご連絡ください」と言っていただけたのが、心強かったです。葬儀って一度きりのことではなくて、そのあとに続く日々にもサポートがあることを実感しました。
平安祭典を選んで本当に良かったこと
平安祭典を選んで本当に良かったと感じたのは、形式にとらわれない温かさを持った対応が、最初から最後まで一貫していたことでした。
祖父が亡くなってすぐ、私たちは不安と動揺の中で、葬儀社を探していました。正直、何をどう進めたらいいかもわからず、気持ちの整理もついていない状態でした。そんな時、平安祭典のスタッフの方が電話口で落ち着いた声で「ご安心ください。すぐにお伺いします。」と言ってくれた一言に、まず救われました。
打ち合わせでは、形式的な説明ではなく、「どんな風におじいさまを見送りたいですか?」と、私たちの気持ちに寄り添った問いかけをしてくれました。その姿勢がとても印象的で、「この人たちに任せたい」と自然に思えました。
流れや費用についても明瞭に説明があり、こちらの不安や疑問を丁寧に解消してくれました。
見積もりについても「これ以上はかからないので安心してください」と言い切ってもらえたことも心強かったです。
式の当日も、スタッフの皆さんが祖父のことを大切に扱ってくれていたのがよくわかりました。出棺のときは「おじいさま、たくさんの愛をありがとうございました」と自然に声をかけてくれた担当者の言葉に、涙がこみ上げてきました。ただ業務をこなしているのではなく、本当に故人と家族の気持ちに向き合っている姿に、心を動かされました。
他にも、式場の雰囲気が非常に落ち着いていて、まるで家のようにくつろげる空間だったのも印象的でした。悲しみの中でも、心安らぐ場所で祖父と最後の時間を過ごせたことは、今でも深く感謝しています。
派手さや豪華さよりも「心を込めたお別れ」を重視する人には、平安祭典は本当にお勧めできます。ここを選んでよかった。それは家族全員が口をそろえて言えることでした。
家族葬を選んでよかったと思う理由
今回、私たち家族は祖父の意思も尊重し、家族葬という形式を選びました。
正直に言えば、最初は「本当にこの形でよかったのか」と迷いもありました。一般葬と違って、会社関係や地域の知り合いなど、幅広く声をかけるわけではないため、失礼にならないか不安もあったからです。
でも、実際に家族葬を終えて感じたのは、これは故人としっかり向き合う時間を何よりも大切にできる形式だったということでした。
家族葬では、参列者がごく限られた親族のみ。その分、葬儀の場がとても静かで、心が落ち着きました。
通夜のときから、祖父の生前の思い出話を自然に口にできたり、親族同士で祖父の写真を見ながら笑ったり涙ぐんだり。そんな時間が、何よりもかけがえのないものになりました。バタバタと慌ただしく進行する葬儀ではなく、一人ひとりが自分のペースで祖父に向き合える時間。それは、送る側の私たちにとっても、心の整理を付けるうえで大切なプロセスでした。
また、家族葬は形式に縛られない分、自分たちらしい見送り方ができたという点でもよかったです。例えば、祖父が好きだった音楽を静かに流したり、生前に好んでいた花を飾ったりと、細やかなところまで「祖父らしさ」を反映させることができました。これは一般葬では難しい自由さだと思います。
結果的に、親戚の中には「こんな温かい葬儀は初めてだった」と言ってくれる人もいて、祖父が喜んでくれたんじゃないかと思えました。もちろん、どんな形式を選ぶかは家庭それぞれですが、私たちにとっては、形式よりも心のこもった見送りが何よりも大切であり、それをかなえられたのが家族葬だったと強く感じています。
これから葬儀を考える方へ
葬儀というのは、人生でそう何度も経験することではありません。だからこそ、「どこに頼むか」、「どの形式にするか」という選択に迷う人も多いと思います。
私たちもまさにそうでした。何もわからないまま、突然その時がやってきて、同様の中で決断を迫られる。それが現実です。だからこそ私が伝えたいのは、葬儀社を選ぶということが、単なる業者の選定ではなく、「大切な人との最後に時間を、どう過ごすか」を決める大事な選択だということです。
これから葬儀を考える方に是非伝えたいのは、「わからなくて当然」、「不安で当然」だからこそ、親身になってくれる葬儀社と出会うことが何より大切ということです。
予算のことや形式の違い、何を準備すればいいかなど、気になることはたくさんあると思います。でも、その一つ一つを一緒に考え、寄り添ってくれる人たちがいれば、自然と「悔いのないお別れ」が形になります。
また、どんな葬儀がいいかは人それぞれです。派手な式が良い人もいれば、静かに送りたい人もいる。その中で故人らしさや家族らしさを表現できるのが理想だと思います。
どうか皆さんも、ご自身やご家族に合った見送り方を大切にしてください!
そして、信頼できる葬儀社と出会うことで、悲しみの中でも安心できる時間が生まれるということを、私の体験から伝えたいです。
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