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元葬儀社スタッフが語る!リアルな現場事情~葬儀とお金編~

こんにちは!
某大手葬儀会社のスタッフとして10年ほど勤務経験のある鈴木です。

今回は、「葬儀とお金」というテーマで葬儀費や葬儀に関わるお金事情を元葬儀社スタッフ目線からご紹介します!
これから葬儀社を利用する方や葬儀業界に興味が少しでもある方などの参考にしていただけたら幸いです。

葬儀に関するお金とは?

「葬儀をするにはお金がかかる」「いざという時は、自分の葬儀は簡単で終わらせてもらいたい・・・」など、一般的に葬儀はお金がかかる!というイメージを持たれる方は少なくありません。

結論から申し上げますと、葬儀費は各葬儀によって違うので高いとも安いとも言い難いでしょう。
また、葬儀社によっても金額はバラバラです。

だから一概に「高い!」とは言い切れないのが現状なのです。

葬儀費の内訳

葬儀料金 料理代 返礼品代 その他
(お布施等)

【葬儀料金】

葬儀料金は、各葬儀社によって基本プランが設定されています。
そこには会場使用料や祭壇一式、棺や写真、霊柩車・仏具関係など最低限の葬儀が執り行われるようにセットになっているものが多いでしょう。
各葬儀社で内容が異なるため不明瞭になっている部分などは、きちんと確認をすることをおすすめします。

【料理】

料理代は、通夜式の場合は「通夜振る舞い」、告別式後は「精進落とし」の飲食代が必要となります。

具体的な金額については、「料理の種類」+「人数」によって変動するので金額を抑えたい場合は打ち合わせなどで担当スタッフに相談すると良いでしょう。

【返礼品】

返礼品は、「香典返し」は使用分が請求されますが、葬儀後に香典をいただいた分に備えて自宅にも数個用意することも多いです。

こちらも料理同様に、「返礼品の種類」+「使用個数」によって金額が異なります。

従来から海苔やお茶のセットなどが支流ですが、昔と違い現在は返礼品の種類も豊富なので、見込まれる人数によって商品を選ぶ方も少なくありません。

【その他】

その他にも、読経のためお寺を利用した場合、住職へ渡す「お布施」などが必要になります。
宗派やお寺によって金額が大きく違うので、住職へ直接聞きにくい場合は、担当の葬儀スタッフなどにお布施額を聞いてもらうと良いでしょう。

また、お世話になる方への「心付け」や各所手続きなどに必要なお金が諸々あります。

葬儀費の相場

葬儀費全体の相場をみていきましょう。
エンバーミングなどのオプション金額は抜いた平均的な金額をご紹介していきます。
各葬儀の規模によって、金額は大きくことなりますので一例として参考にしてみてください。

一般葬

一般葬とは、いわゆる「通夜+告別式」の一般的な葬儀のパターンになります。

一般葬での全国的な平均はおよそ110万~160万円といわれています。

故人や施主の交友関係などで規模が変わってきますが、50人~80人ぐらいの参列者で想像してもらえると良いでしょう。

【葬儀費】 60万~80万
【料理】 20万~40万
【返礼品】 20万~40万

家族葬

家族や近親者のみで執り行う「家族葬」は近年、増加傾向にあります。

また、家族葬の場合は通夜式はせずに告別式のみということも少なくありません。

しかし葬儀社選びの中で、家族葬といううたい文句で安いからと安易に頼んでしまうと落とし穴も・・・。

家族葬といってもその内容や金額は一般葬と変わらないこともあるので、葬儀社のプランをしっかりと比較して不要な部分がある場合には担当スタッフに相談して金額を抑えるようにすることをおすすめします。

小規模お葬式の家族葬として一般的な平均金額は、およそ40万~100万円となっています。

【葬儀費】 20万~60万
【料理】 10万~20万
【返礼品】 10万~20万

密葬

故人の意向や立場、プライバシーの問題などから近親者のみで葬儀を済ますことがあります。

密葬はその名の通り、周囲には葬儀そのものがシークレットとなっているので、必要があれば後日お別れ会などが設けられることもあります。

家族葬と位置づけが多少違いがありますので、「家族葬=密葬」ではないと覚えておきましょう。

密葬は著名人や有力者などで執り行われることが多いので、一般的な金額としてはおよそ10万~100万円以上と金額に差が出ます。

直葬(火葬のみ)

直葬とは、通夜や告別式など宗教的な儀式をやらずに火葬のみをする葬儀方法です。

密葬とは違い、故人を安置後にそのまま火葬場まで行き「火葬→収骨」を済ませるとてもシンプルな葬儀となります。

家族が少なかったり、身寄りがないなどの事情の時に執り行われることが多いでしょう。

直葬の平均的な金額は火葬料金と棺や仏具関係のみなので、およそ5万~20万円ほどになっています。

葬儀費っていつまでに払うの?

葬儀費用が確定して、実際に葬儀が終わると葬儀費の支払いが待っています。

葬儀費用の精算は、葬儀が終了してから一週間後ぐらいを目安に、現金やクレジット・葬儀ローンなどで支払います。

ここで注意したいのは、葬儀費精算までに施主は香典の金額をしっかりと把握しておくことです。

基本的に葬儀代の支払いは香典から支払うことが一般的ですが、足りないことが多いので不足分をどのような精算方法で支払うのかを決めておきましょう。

生命保険での支払いも可能

故人の生命保険を利用して葬儀費を支払うことも可能です。

この場合は、銀行から振込精算をすることが多いでしょう。

しかし、生命保険支払いの場合、実際に保険が振り込まれるまでの期間が空くため注意が必要です。

保険請求を申し込む際は、しっかりと振込日時を確認して葬儀担当スタッフに伝えるようにしましょう。

未払いは絶対NG!

ごくまれに遭遇する葬儀未払いや葬儀費が払えなくなるなどの施主・・・。

故人を偲んで盛大な葬儀をしたけれど金額が思ったより高くなってしまい支払いが難しくなることもしばしばあります。

そんな時は葬儀ローンを勧めて分割支払いをお願いします。

しかし、分割払いどころか1円たりとも払わずに踏み倒そうとする施主も中にはいます。

そうなると最終的には法的手段での対応となるので、葬儀費未払いはいかなる理由があったとしても絶対にNGです。

やむを得ない理由がある場合には、まずは葬儀担当スタッフに相談してみましょう。

さいごに

ここまで葬儀に関するお金を簡単に紹介してきました。

葬儀費以外にも、様々なオプションが葬儀社によって違ってくるので打ち合わせの時にしっかりとした相談や確認が大切です。

また、多くの葬儀社では葬儀費用の見積もりを出してくれることが多いので、生前に見積もりをあらかじめ貰って比較するのも良いでしょう。

金額が高いから絶対に良い葬儀になるとは限りません。

大切なことは後悔なく故人を偲んだお葬儀が出来るか、ということではないでしょうか。

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