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100均ダイソーのエンディングノートのおすすめの書き方

多くの「みんログ葬儀社」の口コミでは、エンディングノートの作成をおすすめする声が寄せられています。市販のエンディングノートは一般に1,000円程度しますが、ダイソーなどの100円ショップでも手に入れることができます。
本ページでは、ダイソーのエンディングノートを使った書き方について、わかりやすく解説します。

ダイソーのエンディングノートの書き方

ダイソーのエンディングノートの書き方

エンディングノートは、すべての項目を無理に書く必要はありません。
ここでは、特に記入しておくと安心な「最低限おすすめの項目」についてご紹介します。

注意
エンディングノートには個人情報を書きますので、取り扱いには十分ご注意ください。
本ページの情報により生じる損害や問題、及びその他一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。(ダイソーのエンディングノートのP4にも注意書きがあります。)

基本情報(P8)

ダイソーのエンディングノート:基本情報

記入しておきたい項目:「名前」「生年月日」

記入の目的:このノートの作成者が誰かを明確にするため。

まずは、「氏名」と「生年月日」を記入しましょう。
これらの情報は、ノートを書いた人を識別するための大事な手がかりです。

エンディングノートは通常、家族が読みますが、万一の場合には、役所の担当者、警察、法律関係者など、あなたを知らない第三者が目を通すこともありえます。
そのため、自分自身の基本的な情報をしっかりと記載しておくことが大切です。

預貯金口座(P22)

ダイソーエンディングノート:預貯金口座

記入しておきたい項目:「預貯金口座」

記入の目的:入院費用、介護費用、葬儀費用の支払いのため。相続の混乱を防ぐため。

入院や介護、葬儀などの費用は、あなたの預金から支払われることがあります。
また、口座の残高は遺産分割や相続税の計算に直結するため、相続人にとっては重要な情報です。

預貯金はプラスの財産ですが、同時に借金や連帯保証といったマイナスの財産(債務)も一緒に引き継がれるのが原則です。
負債の方が大きければ、家族がその借金を抱えるリスクもあります。

ただし、相続放棄という選択肢もあります。これは、相続開始を知った日から3ヶ月以内に家庭裁判所へ申述することで、借金などを引き継がずに済みます。
判断に迷う場合は、専門家(弁護士・司法書士・税理士など)への相談が有効です。

注意点として、遺族が借金や保証人の契約を完全に把握するのは困難です。
だからこそ、貯金の情報だけでなく、借入先や保証契約の有無についても簡単に書き残しておくと、家族の負担を大きく減らすことができます。

また、電気・ガス・携帯電話、保険、各種サブスクリプション(AmazonプライムやNetflixなど)やクレジットカードなどは、口座から自動で引き落とされているケースが多くあります。
これらの支払いが滞ると、トラブルにつながる恐れもあるため、銀行口座の情報は早めに書いておくのが安心です。

(注意)
ダイソーのエンディングノートのP23の「個人口座の整理の仕方」に、「また、忘れていけないのがネットバンキングの管理です。口座番号や暗証番号などをどこに記載しておくか、生前から家族と話し合っておくことをおすすめします。」と記載されています。
しかし、暗証番号については注意する必要があります。相続財産で家族が争うことはよくあります。家族に暗証番号を教えてしまい、入院、介護、葬儀、墓などで使うためのお金を引き出されてしまう可能性があるので、十分に注意してください。

不動産の内容・記録(P25)

ダイソーエンディングノート:不動産の内容・記録

記入しておきたい項目:「所在地」

理由:資産と負債がわかるようにするため。

不動産も相続の対象となる重要な資産です。
もし遺言書がなければ、民法で定められた法定相続人(たとえば配偶者や子ども)が引き継ぐことになります。
その際、相続税の申告や不動産の分割協議のために、物件の所在地などの情報が必要になります。

特に注意したいのは、不動産に住宅ローンなどの借入が残っている場合です。
ローンは「負債」として相続対象になります。
万が一、ローンの残債が多いと、相続人が返済を引き継ぐことになり、家計への影響が避けられません。

不動産に抵当権が設定されている場合、その内容は法務局の不動産登記簿を調べることで確認できます。
この調査の起点となるのが「所在地」です。

最低限、物件の住所をエンディングノートに書いておけば、後から名義人、所有割合、抵当の有無などを調べることが可能です。
手間や不安を家族に残さないよう、所在地だけでもメモしておくことをおすすめします。

有価証券(P26)

ダイソーエンディングノート:有価証券

記入しておきたい項目:「証券会社名」

理由:資産がわかるようにするため。

株式や投資信託、仮想通貨、外貨預金などの金融資産は、預金とは異なり、遺族が気づかないまま放置されるリスクがあります。
証券会社や取引所からの郵便物がなければ、存在にすら気づかれないことも珍しくありません。
そのため、最低限として証券会社名だけでも記載しておくことが望まれます。
大まかな情報だけでも残しておくことで、家族が資産を見つけやすくなり、相続手続きもスムーズに進められます。

ローン・借入金・保証債務(P30~31)

ダイソーエンディングノート:ローン・借入金・保証債務

記入しておきたい項目:「借入先」「借入金額」「主債務者(保証した相手)」「債権者」「保証金額」

理由:相続人が返済に追われないようにするため。

住宅ローンや車のローンなどが残っている場合、それは「負債」として相続されます。
あなたの死後、家族が突然返済義務を背負うことのないように、現在のローン内容や残債額、借入先などの情報を明記しておくことが大切です。

親族や知人、消費者金融、ビジネスローンなどからの借入も、法的には遺産と同様に相続対象になります。
しかし、通帳や契約書がなければ存在に気づかれず、返済の遅れや債権者とのトラブルに発展する恐れがあります。
最低限、借りている相手や金額、返済状況を書いておくことで、家族が冷静に対応できます。

あなたが誰かの借金の保証人や連帯保証人になっている場合、その責任も相続されます。
保証債務は本人が亡くなっても自動的には消えません。
家族が保証責任を負う可能性があるため、その存在を知らせておくことが非常に重要です。
特に保証契約は第三者に知られにくいため、「保証人になっているかもしれない」という一言だけでも残すことで、相続放棄などの判断が可能になります。

生命保険(P34~35)

ダイソーエンディングノート:生命保険

記入しておきたい項目:「保険会社名」「証券番号」「証券保管場所」

理由:保険金を確実に受け取ってもらうため

生命保険は、契約者が亡くなったときに遺族の生活を支える大切な資金になります。
しかし、保険の存在を家族が知らなければ、請求できずに失効してしまうことがあります。

多くの保険会社では、一定期間内に請求がないと保険金を支払わず契約が消滅してしまうこともあります。
そのため、最低限でも「保険会社名」「証券保管場所」を記録しておくことが重要です。

また、生命保険は基本的に「受取人固有の財産」となり、相続財産とは別扱いになります。
相続税の計算や遺産分割とは切り離されて処理されるため、家族間での誤解やトラブルを避けるためにも、明確に書いておくと安心です。

家族の基本情報(P38~39)

ダイソーエンディングノート:家族の基本情報

記入しておきたい項目:「名前」「続柄」「電話」

理由:連絡・手続き・相続の起点になるから。

家族の氏名や続柄、生年月日といった基本的な情報は、あなたに万一のことがあったときに、周囲の人が最初に必要とする情報です。

病院や施設、警察、役所などでは、次に連絡すべき人を特定する手がかりになります。
また、相続手続きにおいても、法定相続人の確認は戸籍だけでなく、家族構成の把握が必要不可欠です。

特に同居していない家族や疎遠な親族がいる場合、残された人が関係性を理解するのは難しいこともあります。
そのため、最低限でも「誰が家族か」「どんな関係か」を書いておくことが、後々の混乱や誤解を防ぐ助けになります。

加えて、家族の中で連絡窓口にしてほしい人や、頼りたい人がいれば、その希望も記しておくと安心です。

葬儀(P58~63)

ダイソーエンディングノート:葬儀

記入しておきたい項目:「葬儀の費用」「葬儀の形式」「喪主」「葬儀社」「戒名」

理由:家族が葬儀を円滑に進められるようにするため。

葬儀費用は数十万円〜数百万円と幅があり、急に準備するには大きな負担になります。
あらかじめ予算や希望額を記しておけば、家族は無理なく現実的な範囲で対応できます。
「どこまでお金をかけるか」の基準を残すことが、判断の助けになります。

自分の死後に、どのような形式で葬儀をしてほしいかを書いておくことで、「故人の意思を尊重したい」という家族の思いに応えることができます。
特に「家族葬を希望」「宗教儀式は不要」など、本人の考え方に沿った形を選ぶ判断材料になります。

喪主を事前に指定しておけば、誰が葬儀を仕切るかでもめることが少なくなります。
配偶者?子どもか?または兄弟姉妹か?
選ばれた人も準備の心構えができます。

葬儀社選びは、時間がない中で急いで決めることが多く、費用やサービスのトラブルが起きやすいポイントです。
信頼できる会社を事前に書いておくことで、遺族は迷わず相談できます。

戒名を希望する場合は、「生前に付けてほしい」「こういう意味にしてほしい」「ランクや宗派へのこだわりがある」などを書いておくと、お寺との打ち合わせがしやすくなり、費用の目安も立てやすくなります。

お墓(P64~67)

ダイソーエンディングノート:お墓

記入しておきたい項目:「お墓の希望」

理由:遺族の負担と迷いを減らすため。

お墓に関する考え方は人それぞれで、「先祖代々の墓に入りたい」「散骨してほしい」「樹木葬がいい」など希望が分かれるところです。
しかし、本人の意向がわからないままだと、残された家族が判断に悩み、親族間の意見が食い違うこともあります。

また、宗派や菩提寺との関係、お墓の場所、費用の有無なども、事前にわかっていれば準備や相談がスムーズになります。

「墓はいらない」「納骨堂がいい」「子どもに負担をかけたくない」など、はっきりとした希望がある場合は、短くても一言残しておくことで家族の判断材料になります。

参考:セリアのエンディングノートの書き方

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