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愛昇殿レクストの杜吹上での家族葬の口コミ

名古屋市にある「愛昇殿レクストの杜 吹上」で家族葬を行った遺族の体験談を紹介します。

葬儀の事前準備から納棺、式の進行、火葬、そして葬儀後のサポートまで、すべての場面でスタッフの対応に支えられながら、落ち着いた空間の中で穏やかに故人を見送った様子が丁寧に綴られています。

施設の雰囲気やサービスの質を知りたい方、初めての葬儀で不安を感じている方にとって、実際の声は有益な参考になるはずです。

>愛昇殿の口コミ

体験談

2023年秋、名古屋市内の病院で母が亡くなりました。長く患っていた肺がんでの入院中で、覚悟はしていましたが、最期の瞬間はやはり胸が締めつけられるようでした。事前に家族葬を考えていたため、病院からの死亡確認を受けてすぐ、以前から目星をつけていた「愛昇殿レクストの杜 吹上」に電話をしました。電話口ではスタッフの方が落ち着いた口調で対応してくださり、搬送の手配も迅速でした。20時過ぎにも関わらず、40分後には病院まで寝台車が到着。担当者の方が丁寧に母を搬送してくださったのが印象的でした。

搬送後は、そのままレクストの杜 吹上の安置室へ。館内は新しく清潔感があり、ホテルのような落ち着いた雰囲気でした。控え室に案内され、すぐに翌日の打ち合わせ日時を決定。翌朝、家族4人で再度訪問し、家族葬プランについての説明を受けました。私たちは「スタンダード家族葬プラン(約85万円)」を選択。会場使用料や祭壇、棺、遺影写真、ドライアイスなどが一式に含まれており、オプションで生花祭壇(15万円)と料理(15万円)を追加しました。

家族葬という形式を選択した私たちは、通夜を行わない一日だけの葬儀スタイルにしました。そのため、式に向けた準備は葬儀の前日1日に集中して行うこととなりました。日中には火葬場や式場スタッフとの最終確認を終え、夕方には再び「愛昇殿レクストの杜 吹上」へ足を運び、具体的な葬儀準備に取りかかりました。

到着後まず行ったのは、遺影の最終確認です。写真の表情や背景などが適切か、印刷の質は問題ないか、家族全員で細かく確認しました。スタッフの方も親身になって相談に乗ってくださり、こちらの希望を丁寧に反映していただけたことに感謝しています。その後は供花の配置について確認。祭壇を彩る花々が故人の好きだった淡い色合いで統一されていて、全体として温かみのある、落ち着いた空間が演出されていました。

そして納棺の時間となり、専門の納棺師の方が式場に到着。納棺という儀式にはこれまであまり馴染みがなかったのですが、想像以上に厳かで丁寧な時間でした。納棺師の方は静かに、かつ確かな手つきで作業を進めてくださり、母の表情が穏やかに整えられていく様子に、家族全員が胸を打たれました。病院での最期は少し苦しそうな表情を浮かべていた母でしたが、この納棺の時にはまるで眠っているような安らかな顔つきになり、その瞬間、思わず私の目にも涙がこぼれました。

また、愛昇殿レクストの杜 吹上の利便性を感じたのは、控え室に宿泊できたことです。遠方から駆けつけてくれた弟が、当日そのまま泊まれるか心配していたのですが、式場には簡易宿泊が可能なスペースが用意されていました。部屋自体はシンプルな造りではありましたが、布団、洗面台、アメニティ類までしっかり整っており、弟も「思ったよりもゆっくり休めた」と満足していました。家族が一緒に過ごせる空間があるというのは、こうした場面では本当にありがたいものです。準備の段階から式当日への心構えを少しずつ整えることができ、この時間が結果的に私たちにとってとても大切な「お別れの準備期間」になったと感じています。

葬儀当日は快晴で、静かな朝でした。式は午前10時からの開始で、参列者は私たち家族を含めた12名ほど。いずれも親しい親族のみで構成された、こぢんまりとした家族葬です。葬儀というと厳かな雰囲気に包まれる印象がありますが、今回のように人数が少ないと、より静かで穏やかな時間が流れていたように思います。受付や会場内の案内は、すべて愛昇殿レクストの杜 吹上のスタッフが対応してくださいました。

最初に軽く式の流れや注意事項の説明があり、開式前の段取りも非常にスムーズでした。スタッフの皆さんの所作も丁寧で、無駄な動きがなく、控えめながらも安心感を与えてくれる接客姿勢でした。司会進行は斎場の担当スタッフが行いましたが、抑揚のある落ち着いた声で進行してくださり、緊張していた家族の気持ちも自然とほぐれていきました。読経は菩提寺のご住職にお願いしていましたが、祭壇の花と照明の演出、音響のバランスが非常によく整っていて、心を落ち着かせる空間が作られていました。

特に印象に残っているのは、会場全体の音響と照明の設計です。レクストの杜 吹上の式場は決して広すぎず、人数の少ない家族葬にもぴったりのサイズ感でした。照明はやや暗めに調整されていて、やさしい光が祭壇をふわりと照らしていました。その光の中で母の棺がそっと祭壇の前に据えられた時、言葉にならない感情が込み上げてきました。悲しみというより、感謝と静かな別れの覚悟を感じた瞬間でした。

読経が終わると、最後のお別れの時間が設けられました。この時間では、一人ひとりが母の棺のそばに立ち、手向け花を供えながら言葉をかけることができました。私自身、「ありがとう」「よくがんばったね」と声をかけながら花をそっと手渡しました。中には手紙を棺に入れる親族もおり、皆がそれぞれの方法で母との別れに向き合っていたのが印象的でした。この別れのひとときがあったからこそ、心の整理がついたようにも思います。

葬儀が無事に終わった後は、スタッフの方の誘導に従って、火葬場である「名古屋市立八事斎場」へと向かいました。レクストの杜 吹上からは車で20分ほどの距離で、葬儀社が手配してくれたマイクロバスに家族全員が乗り込み、移動しました。バスの中ではそれぞれが静かに過ごしており、母との思い出を振り返るような、そんな時間が流れていました。

八事斎場に到着すると、再びスタッフの方が火葬の手続きや案内をしてくださり、非常にスムーズでした。火葬の開始前には再度棺の前でお別れの時間が設けられ、「本当にこれで最後なんだな」と感じる瞬間が胸に迫りました。スタッフの方が丁寧に棺を納めてくださり、その所作ひとつひとつにも敬意が感じられて、私たち遺族としても安心して見送ることができました。

火葬が行われている間の待ち時間はおよそ1時間半。その間、斎場内にある待合室で精進落としの料理が提供されました。私たちは「花御膳」という料理プランを選んでおり、これがまたとても美しい盛り付けで、味も本格的でした。お吸い物や季節の天ぷら、小鉢など品数も多く、しっかりとした会食になっていました。悲しみの中にも温かさがあるひとときで、皆が少しずつ会話を交わすことで気持ちも和らいでいきました。その後、火葬が終わる頃に呼び出され、骨上げの儀へと移りました。専用の室内で骨壷に収められる様子を見守る時間は、言葉では表現できない重みがありました。スタッフの丁寧な説明に従いながら、家族で協力して作業を終え、最後に骨壷を受け取って帰路につきました。火葬場からの帰りもマイクロバスを利用し、レクストの杜吹上へ戻ってからはスタッフの方に改めてお礼を伝えました。一連の流れを通して、どの場面でも丁寧なサポートがあり、遺族として不安を感じることが一切なかったことは、大きな安心材料でした。

葬儀が終わった翌日、少し気持ちが落ち着いた頃、愛昇殿レクストの杜吹上で担当してくださったスタッフの方から一本の電話がありました。電話口の声は変わらず丁寧で落ち着いており、「昨日は本当にお疲れさまでした。無事に終えられて何よりです」と、心に寄り添うような言葉をかけていただきました。大きな儀式を無事に終えた達成感と、同時にぽっかり空いたような気持ちを抱えていた私にとって、その一言はじんわりと心に染みました。電話では、葬儀後に必要となるさまざまな手続きや段取りについて、今後の流れを整理して説明してくださいました。まず話題に出たのは、49日法要の準備についてです。故人の菩提寺とのやり取りや、法要会場の予約、会食の手配など、初めて経験することばかりで正直不安も大きかったのですが、担当者の方が「もしお困りのことがあれば、いつでもご相談ください」と力強く言ってくださり、気持ちが楽になりました。また、香典返しについての具体的な案内もいただきました。いくつかのカタログを自宅へ郵送していただけるとのことで、内容を見ながら予算や品物を選べる仕組みになっているようでした。香典返しには相場があること、宗派や地域によって慣習が少し異なることなど、細やかなアドバイスも添えられていて、「こんなことまで教えてくれるんだ」と驚いたほどです。

さらに、喪中はがきの準備についても助言をいただきました。市販のテンプレートを使うだけではなく、希望すれば提携している印刷業者の紹介や、文面の校正サポートもしていただけるということで、「忙しい時期にそこまでやってくれるのか」と思うほど親切なサービスでした。亡くなった直後は気が張っていて、いろいろなことを一気にこなす勢いもありますが、数日経ってからの事務的な作業はどうしても精神的な負担になってしまいがちです。そうした“疲れが出始めるタイミング”に、あらためて寄り添ってくれるこのサポート体制は非常にありがたいものでした。葬儀は式当日だけで完結するものではなく、その後の手続きや行事、対人関係の整理など、多くの対応が必要になります。レクストの杜吹上のように、葬儀後の遺族の立場に立って、適切なタイミングで優しく手を差し伸べてくれるサポートは、単なるサービス以上の価値があると感じました。

今回、私たち家族が葬儀の場として選んだ「愛昇殿レクストの杜 吹上」は、終始にわたって本当に満足のいく施設でした。まず第一に感じたのは、施設全体の清潔感と落ち着いた雰囲気です。館内は新しく、まるでホテルのような佇まいで、葬儀という非日常の場においても、遺族が気持ちを落ち着けて過ごせる環境が整えられていました。会場の広さも家族葬にちょうどよく、騒がしさとは無縁の、静謐な空間が確保されています。そして、スタッフの方々の対応力も非常に高かったです。どのタイミングでも言葉遣いや所作が丁寧で、私たちが何を求めているか、どこに不安があるかを先回りして察してくれるようなサポートが随所に見られました。形式ばったマニュアル通りの接客ではなく、一つひとつの言動に「この家族にとって何が大切か」を考えてくれている真心が感じられました。悲しみに沈む中でも、そっと寄り添ってくれるその姿勢に、何度も助けられました。

費用面については、総額で115万円ほどかかりました。決して安価とは言えませんが、料理のクオリティ、祭壇の美しさ、花の配置の品の良さ、そして全体の演出の完成度などを考えると、十分に納得できる価格だったと感じています。無駄のないパッケージで、費用についても明朗だったため、余計な心配をせずにすみました。

また、葬儀から火葬、食事に至るまで、すべてを同じ施設やその手配の中で一貫して進めることができたことも大きな利点でした。遠方から来ていた親族や高齢の家族にとっては、移動の負担が少なく済み、私たちも気を使いすぎることなく全体を運営できました。エレベーターやバリアフリー設計も整っていて、細やかな配慮がされていた点も好印象でした。何より、「家族だけで静かに見送りたい」という私たちの希望に、この斎場はぴったり合っていました。派手さよりも、温かく、慎ましやかな空間の中で大切な人を送りたいという方には、本当におすすめできる場所だと思います。

今回、私たちは初めての葬儀手配で不安も多くありましたが、レクストの杜吹上にお願いしたことで、悲しみの中にも安心を得られ、心穏やかに大切な時間を過ごすことができました。これから同じように家族葬を検討している方々にとって、私の体験談が少しでも参考になればと願い、ここに記させていただきました。斎場選びは、遺族にとっての「心の居場所」を決めることでもあります。その意味で、私たちが選んだこの場所は間違っていなかったと、今、心から思っています。

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