東京葬祭「月光殿」で家族葬を行ったご遺族の、心温まる体験談をご紹介します。
初めての葬儀には、わからないことや不安がつきものです。
そんな中でも、信頼できる葬儀社と出会い、大切な人を安心して送り出すことができた。
今回は、江戸川区にある東京葬祭の自社斎場「月光殿」でお父様の葬儀を行った方のリアルな声をお届けします。
深夜の搬送から始まり、丁寧な打ち合わせ、落ち着いた式の進行、料理や施設の印象、そして葬儀後のアフターサポートまで。
初めて喪主を務めたご家族が、月光殿での葬儀を通じてどのような安心感や満足を得られたのか、ぜひご覧ください。
目次
東京葬祭月光殿での心温まる父のお見送り
私が東京葬祭月光殿を利用して父の葬儀を執り行ったのは、2022年の冬の始まり頃でした。父は78歳で、持病の肺疾患が原因で入院先の病院で息を引き取りました。救急搬送された夜、主治医から「今晩が山場かもしれません」と言われたのですが、正直そこまで急だとは思っていなかったので、病室で看取ったときはまるで頭が真っ白になったようでした。
夜中にもかかわらず、病院の看護師さんに紹介された複数の葬儀社へ連絡をしてみると、対応が少し曖昧だったり電話口で急かされたりして、余計に気持ちが落ち着きませんでした。そんな中、「東京葬祭さんは24時間対応で、江戸川区近辺なら『月光殿』という自社斎場があり、設備が充実していて評判もいい」と別の病院スタッフが教えてくれたのです。半信半疑で深夜2時すぎに東京葬祭へ電話したところ、受け答えが落ち着いており、「まずは病院にお伺いして故人様を搬送いたしましょうか」とすぐ具体的な話になりました。この電話がきっかけで、私たち家族は月光殿で父の葬儀をお願いすることになったのです。
搬送と安置:深夜の出来事
父が息を引き取った翌日の未明に、東京葬祭の寝台車が病院へ到着しました。スタッフは30代後半くらいの男性と20代の女性の2名で、どちらも礼儀正しく、夜間ということもあって声を抑えながら手際よく搬送の準備を進めていました。母は病室から出るまで涙が止まらず、付き添いの私もどうしていいか分からない状態でしたが、スタッフの方が「大丈夫です、一緒にゆっくりと進みましょう」と優しく声をかけてくださり、その言葉にほんの少しだけ救われたような気がしました。
寝台車で向かった先は江戸川区内にある東京葬祭の自社斎場、「月光殿」という5階建ての建物でした。夜間でも玄関の照明は柔らかく点いていて、到着するとロビーで別のスタッフが出迎えてくれました。まずは霊安室で父を安置し、その後は簡単な打ち合わせをして「今夜はここでゆっくり休んでください」と控室に案内されました。私たちは母と兄、私の3人が控室で小一時間ほど休憩を取りましたが、やがて夜が明ける頃に家へ一時帰宅することに。朝方の慌ただしさはありつつも、スタッフの方の落ち着いた誘導のおかげで、深夜から朝にかけての段取りをスムーズに乗り切ることができました。
打ち合わせとプラン決定:はじめての葬儀準備
翌日、いよいよ本格的な打ち合わせが始まりました。母が「どれくらいの規模でやるべきかわからない」という状態でしたが、最初に担当になった葬祭ディレクターの方が「親戚の人数や故人との関係性、予算などをうかがいながら進めていきましょう」と丁寧にヒアリングしてくれました。父は「大勢で送ってもらう必要はない」と生前によく言っていたのですが、実際には親戚や父の職場関係の友人が多く、香典を辞退するわけにもいかない状況。結果、通夜・告別式の両日を設ける一般葬を選ぶことにしました。
プランの基本料金は生花祭壇や式場使用料、棺、遺影写真、そして搬送費・受付用品などがセットになっており、互助会の会員価格ということで割安になりました。父は以前から東京葬祭の互助会に少しずつ積み立てをしていたことが発覚し、そのおかげで最終的に135万円ほどで収まる見込みだと示されたときには、母も「思ったより高額ではなかったわね」と安心していました。内訳は基本プランがおよそ90万円、そこに祭壇の少し豪華なプランや、通夜振る舞いと告別式後の料理代、返礼品などが加算されて総額135万円というかたちです。僧侶へのお布施は別途用意し、火葬場の費用は公営なので実費分は2〜3万円程度と聞きました。
打ち合わせでは、花のアレンジを父が好きだった白と淡いブルーを基調にしてもらうようリクエストしたり、写真は昔家族で出かけた旅行先で撮った笑顔のものを遺影にしたりと、細かい希望にも担当者が丁寧に応えてくれました。受付まわりの配置や会葬礼状の文面まで相談に乗ってもらい、何より初めて喪主を務める私たちにとって大きかったのは「いつでもわからないことは質問してください」と言ってもらえた安心感です。
通夜当日:緊張と温かさ
通夜の日は午後5時開始の予定でしたが、私たち遺族は午後3時前には月光殿入りしました。エントランスから入るとロビーにはスタッフが2名待機していて、「お帰りなさいませ」と会釈してくれます。建物の中は見た目よりもずっと広く、1階から3階まで大小さまざまな式場と控室がありました。私たちが使うのは2階の中ホールで、扉を開けるとすでに美しい生花祭壇が組まれていました。
白を中心に淡いブルーや薄紫の花が涼やかに飾られ、真ん中に父の遺影写真がしっかりと配置されているのを見たときは、「これはまさに父らしい雰囲気だね」と家族みんなで目を潤ませたほどです。スタッフによれば、生花祭壇は通夜から告別式にかけての2日間でも枯れないよう、こまめに水替えや手入れをするそうです。実際、花の状態は2日目になってもほとんど衰えがなく、手入れの行き届いた印象でした。
親族控室は和室と洋室が一体になった造りで、ソファセットとテーブル、さらに押し入れには布団まで完備されていました。式の進行表をスタッフが改めて説明してくれた上で、「もしご不明な点がありましたらすぐお申し付けくださいね」と声をかけてくれます。ロビー周辺を見回すと、他にも葬儀が行われている家族がいらしたようですが、月光殿ではフロアごとに仕切られているためか、全く混雑を感じませんでした。
そして午後5時、通夜が始まりました。読経のあいだ私たち家族は祭壇の正面に座り、来場者が焼香を行う一方、私が受け取る香典の準備にあたる場面ではスタッフがすぐ横で誘導をしてくれました。私自身、通夜や告別式に参列することはあっても、自分が主催する立場になるのは初めて。「こんなタイミングで立ち上がって挨拶すればいいの?」と戸惑うことばかりでしたが、そのたびにスタッフの方がサッと近寄って教えてくれるので、混乱することは一切ありませんでした。葬儀社の方の落ち着いた声掛けや所作は、悲しみにくれる私たちの不安を大いに和らげてくれたと感じます。
通夜式後の通夜ぶるまいは、1階にある会食用の部屋で行いました。事前に30名ほどの親族・知人が集まると聞いていましたが、実際には会社関係やご近所の方も合わせて40名ほどが集まってくれており、急に料理を追加することになりました。それでもスタッフが「すぐ手配しますね」と厨房に連絡してくれ、短時間で追加の折詰やお寿司を用意してくれたのです。母が「こんなにたくさん来てくれると思わなかったから、料理足りないんじゃないかと思ってドキドキしてたのよ」と笑いながら安心していたのをよく覚えています。
料理の味も想像以上に美味しく、特に天ぷらや煮物が「お弁当レベル」ではなくしっかり手作り感のあるもので、参加者から「葬儀の席なのに落ち着いて食事ができるなんていいね」と言われました。帰り際に「ご丁寧にありがとうございました」とスタッフに声をかけると、「こちらこそ、お父様がお好きだったお花などもっとあればぜひ教えてくださいね」と言ってくださり、その気遣いが嬉しかったです。
告別式:最後のお別れと火葬場への移動
翌朝、通夜ぶるまいで泊まった親戚も含めて皆が再び月光殿に集まり、告別式が行われました。生花祭壇は朝のうちにスタッフが花を入れ替えてくれていたようで、通夜のときよりもさらに生気があふれる様子。式は10時に始まり、僧侶の読経の後、皆で焼香を行って父との最後の別れに備えます。式自体は約1時間ほどで終わりましたが、最後のお別れのときには棺の蓋を開いて、花を手向ける時間をたっぷり取っていただきました。
母は棺の中の父の手をそっと握りながら、涙が止まらなくなってしまいましたが、そのとき近くにいたスタッフが小声で「大丈夫ですよ。お急ぎにならずゆっくりなさってください」と伝えてくれ、参列者も皆さん黙って温かく見守ってくれました。悲しみに暮れる家族には、時間を急かさないという配慮が本当にありがたかったです。
出棺の際、エレベーターで1階へ降りるときに館内放送が「出棺でございます」とアナウンスを流してくれました。他のフロアにいたスタッフ数名もエレベーターホールに整列し、深々と頭を下げて見送ってくれた光景が印象深いです。車椅子の祖母を連れていた私たちが少し遅れて到着しても、誰ひとり焦らすような素振りはせず、落ち着いて誘導してくださっていました。
その後、火葬場へは葬儀社が手配したマイクロバスで移動。東京葬祭の方が先導役になり、乗り降りや火葬場の手続きなど細かな部分までサポートしてくれます。火葬中の1時間ほどは控室で軽いお茶やお菓子をいただきながら過ごしましたが、その間もスタッフが「何か必要なものはありますか?」と声をかけて回ってくれるので、初めての火葬手続きに戸惑うこともなく、安心して任せることができました。
精進落としと葬儀後のサポート
収骨を終えた後、再び月光殿へ戻り、2階の会食スペースで精進落としを行いました。テーブルは人数分にきちんとセットされ、お刺身や煮物、デザートまでついた和食膳が並びました。父が生前お酒好きだったこともあってビールなど少し用意してもらい、故人の思い出話をしながら和やかに食事をする時間は、気持ちの区切りをつける意味でも貴重だったと思います。参列者からは「これだけしっかりした施設とお料理なら、費用も納得だね」と言ってもらえて、私も心からホッとしました。
葬儀がすべて終わった後、スタッフの方が葬儀費用の内訳をもう一度丁寧に説明してくださり、事前にいただいていた見積書と照合。追加注文した分(通夜ぶるまいの料理など)がきちんと記載されていましたが、不明瞭な請求が一切ないことに母も納得していました。最終的に私たちが支払った葬儀費用は135万円ほどで、これは事前の見積からほぼ想定内の金額でした。母は「葬儀ってもっとどんぶり勘定なのかと思ってた」と言っていましたが、東京葬祭さんの場合はプラン別に明確な費用が設定されていて、当日追加分も領収書とセットで案内があり、信頼できました。
さらに、葬儀後の手続きや四十九日法要に向けた準備など、アフターサポートも充実していました。「後飾り祭壇」をすぐに自宅に持ってきてくれて、遺骨と遺影、位牌を置く台を綺麗に組み立ててくれた時には、母も「こういうサービスがあるなんて知らなかった」と感激していたのを覚えています。法要の準備が分からないときも電話で聞けば教えてもらえて、香典返しの商品カタログや送り先リストの作成まで手伝ってもらいました。私が仕事でバタバタしていたので、その細かなフォローは本当に助かりました。
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